吉田正尚に見えた“復活の兆し”「どう捉えていくか」 早期昇格へ準備「悪くはない」

2Aの試合に出場したレッドソックスの吉田正尚【写真:真柴健】
2Aの試合に出場したレッドソックスの吉田正尚【写真:真柴健】

吉田正尚「痛みがなく次の日を迎えられることが大事」

 レッドソックスの吉田正尚外野手が5日(日本時間6日)、傘下2Aポートランドでのニューハンプシャー戦に「2番・左翼」でリハビリ出場を行い、3打数2安打2打点、1四球を記録した。3Aウースターで出場した3日(同4日)、4日(同5日)の試合に続き、3試合連続のヒットを記録し「早く(メジャーに)戻れるように」と気持ちを込めた。

 着実にギアを上げてきた。初回1死の第1打席は強いコンタクトで捉えるも右飛に。3回1死二塁で迎えた第2打席は、痛烈な打球で内野陣の間を抜く、右前同点適時打を放った。5回2死三塁の第3打席は四球を選び、7回2死一、二塁の第4打席ではセンターへ勝ち越しとなる適時打を放った。

 吉田は昨年10月に右肩を手術。今季は開幕から負傷者リスト(IL)入りしていた。主に外野を守る吉田だが、スローイングに苦しむ様子が見られ、3Aウースターでの2日(同3日)の試合にリハビリ出場。ようやく2025年がスタートした形だった。

 日程の都合上、この日も2Aの試合に出場。6日(同7日)も同戦に出場予定で「試合後に痛みがなく次の日を迎えられることが大事」と患部の経過も観察する。マルチ安打を記録すると「まだまだ数を重ねていきながらだとは思いますけど、悪くはないと思います」と手応えも語った。

「角度のついた強いライナーを右中間、左中間に打てるようにしたいですね。打席の中で、カウントはうまく作れたので。打つべき球を打てている。あとはどう捉えていくかという段階ですね」

 日本を代表する天才打者が来たる日を待ち、準備を整える。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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