ダルビッシュ「不安はありました」 269日ぶり登板…38歳が明かした胸中「諦めたことも」

Dバックス戦に先発したパドレスのダルビッシュ有【写真:ロイター】
Dバックス戦に先発したパドレスのダルビッシュ有【写真:ロイター】

本拠地ダイヤモンドバックス戦に先発…4回途中を3安打2失点5奪三振

【MLB】Dバックス 6ー3 パドレス(日本時間8日・サンディエゴ)

 コンディションの問題で出遅れていたパドレスのダルビッシュ有投手が7日(日本時間8日)、本拠地で行われたダイヤモンドバックス戦で今季初登板を果たした。3回2/3を投げ3安打、2失点。5三振を奪う内容だった。試合後は「諦めたことも何回もあった」と胸中を明かした。

「まああの無事に終えて良かったと思いますね」。初回、先頭のキャロルから空振り三振を奪うと、続くペルドモを遊ゴロ、グリエルJr.を空振り三振と3者凡退の立ち上がりだった。1点リードの2回にスアレスに同点適時打を許し、3回に1死三塁でグリエルJr.に勝ち越し適時打を浴びた。4回に1死一塁でアレクサンダーから空振りを奪ったところで降板した。

 7月までずれこんだ今季初登板。ようやくマウンドに立てたことに「やっぱり、こう諦めたことも何回もあったんですけど、この数か月は。でもまた、こうやってマウンドに立って、たくさんの人の前で投げることができて、本当に良かったですね」と心境を語った。 降板時にはファンからスタンディングオベーションで迎えられた。「自分としてはただ怪我していなかっただけなのに、こうやってサポートしていただいて、パドレスのファンに温かいファンに本当に感謝しています」と伝えた。

「最近のリハビリはのどかな雰囲気でやっていたので。こういうお客さんが入って、ピッチクロックがあってっていう感じでやっていなかったですから。まあ不安はありましたけど、意外とすんなりと違和感なく投げることができたと思います」

 復帰登板となった現地時間の7月7日。日本では七夕の日にあたるが、家族で願い事をしたのか問われると「全くないですね。うちもう完全にアメリカンな家庭なので。七夕とかあんま知らないんじゃないかな?子供たちは。はい」と苦笑いした。

 メジャーリーグでの登板は昨季10月11日(同12日)、ドジャースとの地区シリーズ第5戦以来269日ぶり。38歳のダルビッシュは右肘の炎症で開幕から負傷者リスト(IL)入りし、6月16日(同17日)には60日間のILへ移行となった。同14日(同15日)にはアリゾナ州ピオリアのキャンプ施設で試合形式に登板したと伝えられ、7月のオールスター戦前後の復帰を目指していた。

 今後に向け、「焦らず慎重に一歩一歩前に進んでいけたらいいなと思っているので、後半戦あともう1試合投げて。(勝負は)後半戦だと思うので、なるべく怪我なくいきたいと思います」。優勝争いへ向け、パドレスに頼れるベテラン右腕が戻ってきた。

(Full-Count編集部)

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