132億円首位打者に“戦力外通告” ヤ軍が支払う巨額の負債…米指摘「誤った判断だった」

2度の首位打者を獲得したルメイヒューがDFAに
ヤンキースは9日(日本時間10日)、DJ・ルメイヒュー内野手をメジャー出場前提の40人枠から外す措置(DFA)としたと複数の米メディアが報じた。2021年1月にヤンキースと6年9000万ドル(約132億円)で契約延長も、約1年半の契約が残る中での決断となった。
ルメイヒューはロッキーズ時代の2016年に打率.348をマーク。短縮シーズンとなった2020年にはヤンキースで打率.364を残し、2度目の首位打者に輝いた。オフに契約を延長したものの、以降は成績を落とし、昨年は67試合で自己ワーストの打率.204、2本塁打に終わっていた。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「ヤンキースは彼と再契約を結び、今度は9000万ドルの保証付きで6年契約を結んだ。今にして思えば、これはヤンキースにとって最終的に誤った判断だったと言えるだろう」と指摘した。
今季も故障者リスト(IL)で開幕を迎え、5月中旬に復帰。チームはチザムJr.を三塁に回してルメイヒューに二塁を守らせたが、OPSは.600台と求められた結果を残せなかった。
DFAとなったルメイヒューは今後ウェーバー公示され、他球団の獲得申請を受け付ける形となる。獲得する球団がいればトレード移籍となるが、その場合は残りの約2200万ドル(約32億2100万円)の契約を引き取らなければならないため、ウェーバーを通過してFAとなることが濃厚。その場合はヤンキースが残りの契約額を負担することになる。
トレード・ルーマーズは「ベテランの彼はベンチでの役割に限定され、かつてのような守備の多様性は失われてしまった。ヤンキースにとって有用な貢献者となるチャンスは閉ざされつつあるように見えたため、ヤンキースは彼を放出することになった」と説明。36歳となった元首位打者は輝きを取り戻す場を見つけられるか、動向に注目が集まる。
(Full-Count編集部)