大谷翔平も未達成…23歳新鋭が到達した史上3人目偉業 米主張「オオタニよりMVP有力」

前半戦での「25-25」達成は史上3人目
【MLB】カブス 8ー1 ツインズ(日本時間11日・ミネソタ)
大記録を打ち立てた。カブスのピート・クロウ=アームストロング外野手が10日(日本時間11日)、敵地でのツインズ戦で24、25号本塁打を放った。すでに27盗塁を記録しており、早くも「25本塁打&25盗塁(25-25)」を達成。米ファンからは「MVPに相応しい」「球界最高の選手だ」との声も上がっている。
1-0で迎えた3回、右腕パダックの初球フォーシームを振り抜いた。バックスクリーンに飛び込む豪快な一発に場内は騒然とした。そして7回、今度は低めのカーブに上手く合わせすると右翼席へ1試合2発の25号を叩き込んだ。
MLB公式のサラ・ラングス記者は直後に自身のX(旧ツイッター)を更新。92試合目での「25-25」達成はエリック・デービス(1987年、69試合)、アルフォンソ・ソリアーノ(2002年、91試合)、ボビー・ボンズ(1973年、91試合)に次いで歴代4位のスピード記録だと紹介した。また、カブス放送局「マーキー・スポーツ・ネットワーク」によると、前半戦での「25-25」達成はボンズ、デービス以来3人目の偉業だという。
“PCA”の愛称で親しまれる23歳は今季開幕から絶好調。打撃フォームの修正が奏功し、過去2年は136試合で打率.228、10本塁打、OPS.652と苦手としていた攻撃面で大きく飛躍を遂げた。もちろん、自慢のスピードを好守は健在で、MVP投票で重視される勝利貢献度WAR(ベースボール・リファレンス版)はナ・リーグ1位の5.0をマークしている。
今季のセンセーショナルな活躍でオールスターの先発出場を勝ち取っているが、ファンが期待するのは“その先”だ。「彼こそがナ・リーグMVP」「PCAはMVPに相応しい」「オオタニよりMVP有力だと思う」などと、ドジャース・大谷翔平投手の4度目MVPを阻むのではとの期待も寄せられている。昨季「50-50」を達成した大谷に匹敵するペースで数字を積み上げる逸材は、果たしてどんな成績を残すだろうか。
(Full-Count編集部)