侍ジャパン、日米大学野球で初の3連覇 打線好調で3戦全勝…ドラフト候補が躍動

3回に法大松下の適時打で先制、5回にも松下の遊ゴロの間に加点
第45回日米大学野球選手権大会は11日、新潟市のHARD OFF ECOスタジアム新潟で第3戦が行われ、野球日本代表「侍ジャパン」大学代表が2-0で勝利。日本は3戦全勝で第4戦(12日)、第5戦(13日)を待たずに、3大会連続21回目の優勝を決めた。
1972年の第1回大会以降、優勝回数では米国の24回に及ばない日本だが、これで直近10大会のうち7大会を制するなど近年は優位に立っている。日本の3大会連続優勝は初めての快挙となった。
大学日本代表のメンバーには、今秋ドラフト候補がめじろ押しで、ネット裏席にはプロのスカウトも大勢駆けつけていた。そんな中、両チーム無得点で迎えた3回、米国の先発で最速155キロを計測していた右腕ホイットニー投手を攻め、1死から平川蓮外野手(仙台大4年)が左前打を放ち出塁。ホイットニーの牽制悪送球で二塁に進むと、2死となった後、1番打者・松下歩叶内野手(法大4年)がカウント0-2と追い込まれながら、内角高めの146キロのストレートを右中間に弾き返し、先制点をもぎ取った。
5回にも1死一、三塁とチャンスを広げると、松下のカウント3-2からランエンドヒット。遊ゴロとなった間に2点目を奪った。
守ってはプロ注目の左腕・毛利海大投手(明大4年)が先発。140キロ台のストレートにスライダー、フォーク、カーブをまじえて米国打線を翻弄。5回を4安打4奪三振1四球で無失点に抑えた。
大学日本代表は8日の第1戦で14安打6得点、9日の第2戦は12安打8得点と打線が好調。チームを率いる堀井哲也監督(慶大)は「今大会は過去の大会よりも打撃陣のレベルが高いと思います」と評価。「日米大学野球に出場した選手には、牧(中大→DeNA)、森下(中大→阪神)、柳町(慶大→ソフトバンク)、辰己(立命大→楽天)ら、プロで活躍している選手が多いですからね……」と将来にも期待を寄せた。
(Full-Count編集部)