苦しい戦い続く巨人、3連覇支えた投手たちの今
若手台頭も…3連覇支えた投手たちの不在
シーズンも佳境に入り、巨人は2012年から続くV4を目指し、苦しみながら戦っている。エース・菅野智之、助っ投のマイコラス、ポレダ、新人の高木勇人が中心となり、先発ローテーションは構成されている。リリーフ陣はマシソン、山口鉄也、澤村拓一を中心に7~8人がブルペンで待機。少しさみしさを覚えるのは、最近3年間の優勝を支えた投手たちの名前がないことである。
2012年のリーグ優勝、日本一の立役者は内海哲也投手だった。15勝で2年連続の最多勝を獲得。日本シリーズでは第1戦で勝利。第5戦も中4日で好投し、2勝。シリーズMVP投手となった。
しかし、2015年は開幕ローテーション入りを目指すも、3月上旬のオープン戦で左腕をケガし、2軍スタート。回復しても持ち味のコントロールの良さが消え、チェンジアップも思うように操れない試合が続く。6月5日の本拠・ソフトバンク戦で初登板。4回途中でKOされ、再び2軍に。7月下旬に復帰しても3試合の登板で結果が出ずに、ここまで4試合1勝1敗。防御率6・38で今シーズンを終わろうとしている。
杉内俊哉投手はソフトバンク・ホークスから移籍した2012年から3年連続でチームの優勝に貢献。2012年には楽天戦でノーヒットノーランを達成するなど、12勝4敗と貯金が8もあった。172奪三振で自身3度目の最多奪三振のタイトルも獲得。2013年は11勝。昨年は10勝。今年も順調に開幕から勝利していた。今年は6勝6敗。ただ、7月21日の阪神戦後に、股関節の痛みを理由に出場選手登録を抹消されている。今シーズンの復帰の目処は立っていない。