わずか5登板で球宴選出「冗談だろ」 大谷と激闘の“怪物新人”、巻き起こる賛否

最速102.4マイルの23歳がデビュー5試合でサプライズ
新人の球宴選出が物議を醸している。ブルワーズの最速102.4マイル(約164.8キロ)右腕ジェイコブ・ミジオロウスキー投手が15日(日本時間16日)にアトランタで実施されるオールスター戦に選出が決まった。出場辞退したカブスのマシュー・ボイド投手の代替要員という形だが、メジャーで通算5試合しか登板がないことに、他球団の選手が嫌悪感を示している他、ファンの間でも賛否が巻き起こっている。
23歳のミジオロウスキーは6月にメジャーデビューを果たすと。100マイル(約161キロ)超えを連発し、同い年のポール・スキーンズ投手(パイレーツ)に投げ勝ったことで話題に。さらに8日(日本時間9日)のドジャース戦では、初対決の大谷翔平投手に第1打席で先頭打者本塁打を浴びるも、第2打席では打たれた球種のカーブで空振り三振を奪った。ドジャースから6回奪三振の快投で、評価を急上昇させた。ここまで5先発で4勝1敗、防御率2.81をマーク。25回2/3を投げて33奪三振を記録している。
わずか5登板での選出は、昨年に11登板で選出されたスキーンズを超える最少記録に。だが、これに対して異論も。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「フィリーズ、ブルワーズの新人投手がオールスターに選出されたことでMLBを批判」と題した記事で、フィリーズの選手たちの「冗談だろ」という不満の声を伝えている。フィリーズでは、今季ここまで18試合に登板し、7勝2敗、防御率2.59をマークしているクリストファー・サンチェス投手が選出されなかった。
ミジオロウスキーのオールスター選出を発表したMLB公式X(旧ツイッター)にも「これは茶番劇」「5試合しか出場していない新人に出場する資格があるのか」「これ冗談であり、出場に値するスターたちへの侮辱だ」「ミジオロウスキーが悪いと言っているわけではないが、これでは誰でもオールスターに出られると言ってるようなものだ」など、批判コメントも書き込まれている。
他方で「攻撃的な文句を言うのは全くの見当違いだ」「それぐらいインパクトある」「オールスターはMLBの人気や認知を高めるお祭り的イベントだと思っているから、爆発的な活躍を見せたMizが選ばれるのは良いんじゃないかな」「少なくとも1人は、有望な若手スター選手を加えるべきだ」「新たな怪物投手が、球宴でどんな投球を見せてくれるのか楽しみ」「5試合でオールスター選出って…もはや“伝説の序章”すぎる」など、期待の声も続々と上がっている。日の出の勢いで駆け上がってきた新世代の怪物が、自慢の剛速球でファンを納得させられるか、その投球内容に注目だ。
(Full-Count編集部)