侍J、日米大学野球で21年ぶり3度目の“全勝優勝” 逆転勝利に指揮官「非常によかった」

今大会初めてリードを許す展開も打線が11安打6得点と奮起
第45回日米大学選手権大会は13日、神宮球場で最終戦(第5戦)が行われ、日本(侍ジャパン大学代表)が6-5で接戦を制した。1999年の第28回大会、2004年の第33回大会に続き、21年ぶり3度目の全勝優勝。試合後、堀井哲也監督(慶大監督)は「選手の頑張り以外の何物でもない」と選手を称えた。
日本は初回に2点を先制するも、2回、3回、5回に失点し、今大会で初めてリードを許した。それでも5回の攻撃で、1死から榊原七斗外野手(明大3年)がライトオーバーの三塁打。続く小田康一郎内野手(青学大4年)の二ゴロの間に同点とした。前進守備を敷いていた二塁手は本塁へ送球したが、三塁走者の榊原はヘッドスライディングで一瞬早くホームベースに触れる好走塁だった(記録は二塁手の野選)。
この回、なおも1死満塁とし、相手捕手のパスボールの間に勝ち越し。さらに渡部海捕手(青学大3年)が右翼線へ2点二塁打を放ち、リードを広げた。この回一挙4点を奪う逆転劇に球場は歓声に包まれた。
終盤、米代表が追い上げを見せ、7回に1点差に詰め寄られたが、9回は鈴木泰成投手(青学大3年)が2奪三振の投球で無失点に抑えて逃げ切った。堀井監督は「(5回に)ビッグイニングをつくれたので非常によかった。本当によくやってくれたと思います」と勝敗を左右した場面を振り返り、選手に感謝した。
日本が全勝優勝で締め括った第45回を終え、優勝回数は日本が21回、米国が24回(全勝優勝2回)となった。
主将を務め、大会MVPにも輝いた松下歩叶内野手(法大4年)も「始まる前から全勝しようと言っていて、実際に達成できて嬉しいです」と勝利を喜んだ。日本が全勝優勝で締め括った第45回を終え、優勝回数は日本が21回、米国が24回(全勝優勝2回)となった。
(Full-Count編集部)