ド軍守護神に“限界説” 飛び込んだ代役・新守護神の獲得報道…米記者「強い関心」

ブルペン再建に向け5球団がツ軍リリーフ争奪戦か
【MLB】ドジャース 5ー2 ジャイアンツ(日本時間14日・サンフランシスコ)
守護神の不調を受け、新たな救援投手の補強への動きが水面下で進んでいるようだ。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ドジャースはツインズのヨアン・デュラン投手とグリフィン・ジャックス投手の両右腕のスカウティングに動いているという。
13日(日本時間14日)の敵地ジャイアンツ戦で、ドジャースのタナー・スコット投手が今季7度目のセーブ失敗を喫した。2点リードの9回、1死一塁から代打マトスに同点2ランを被弾。MLB最多のセーブ失敗数となっており、指揮官のデーブ・ロバーツ監督も「同じコースの速球が捉えられている」と制球面の課題を指摘していた。
スコットは6月に13試合登板で防御率1.35、8セーブと安定感を見せていたが、7月はここまで5登板で5失点。前日12日(同13日)の試合ではセーブを挙げたものの、防御率4.09と好不調の波が激しい状態が続いている。
一方、デュランは昨季まで2年連続で20セーブ以上をマークした27歳で、今季ここまで44試合に登板し、15セーブ、防御率1.66。平均100.3マイル(161.4キロ)の速球とスプリットが持ち味だ。
また、ジャックスは昨季まで2年連続70試合以上に登板した30歳。今季は44試合に登板し、防御率3.92。スイーパー、チェンジアップ、シンカーなど多彩や変化球を持つ。
ナイチンゲール記者によれば、デュランとジャックスの両右腕に関しては他球団も関心を示しており、中でもフィリーズは「少なくともどちらか1人の獲得を目指している」という。その他にも、タイガース、カブス、レッズからも関心が寄せられているといい、複数球団による争奪戦となる可能性もある。
ドジャースはこの日の延長11回に勝ち越し、5-2で勝利を収めたものの、7回無失点だったエース山本由伸投手の9勝目が消えるなど、終盤の継投に対する不安は拭えない。救援陣の立て直しに向けて、トレード市場で動きを強めていくとみられる。
(Full-Count編集部)