ド軍戦後に敵軍野手が「ぶっちゃけて言うよ」 ライバル対決で気付かされた“逆転現象”

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

ニューヨーク時代から続く長年のライバル関係

【MLB】ドジャース 5ー2 ジャイアンツ(日本時間14日・サンフランシスコ)

 ライバル関係にある伝統球団の対決が、少し異様な雰囲気だった。ドジャースは13日(日本時間14日)、敵地でのジャイアンツ戦に延長で勝利し、2勝1敗で前半戦最後の3連戦を終えた。2年連続ワールドチャンピオンを目指すドジャースとファンの勢いに、ジャイアンツの選手やメディアも少し圧倒された様子だった。

 11日(同12日)から始まった3連戦は、初戦では大谷翔平投手に右翼席を越えて海に着弾する“スプラッシュヒット”の32号が飛び出すなど、乱打戦の末に8-7でジャイアンツが勝利。大谷が先発した12日(同13日)は投手戦を2-1でドジャースが制し、13日(同14日)は延長にもつれこむ熱戦の末に5-2でドジャースが勝ち越しを決めた。

 いずれも好ゲームとなったが、ジャイアンツの選手はちょっとした異変に気づいたようだ。初戦の11日(同12日)の試合後に地元放送局「KNBR」のインタビューに答えたエースのローガン・ウェブ投手は「彼らとプレーする時はいつもとても良い空気感だ」としつつも「スタンドにドジャースファンが少し多すぎた気がする」と率直な感想を述べた。とは言えドジャース戦の雰囲気を好んでいるようで「彼らと試合をするときはいつも楽しいし、とても良いエネルギーだよ」とも明かしている。

 ウィリー・アダメス内野手も同戦後に「ぶっちゃけて言うよ、今日はここにドジャースファンが多過ぎたね。明日はもしかしたらもう少しジャイアンツファンが来てくれるかな」とコメント。他方で「でも緊張感のある雰囲気がとても良かったし、ポストシーズンの試合のような高いエネルギーだった。そういう試合がとても好きだからすごく楽しかったよ」と、相手ファンにも敬意を表した。

 地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」も、大谷が登板した12日(同13日)に「ジャイアンツが初めてのショウヘイ・オオタニ旋風を経験」「白と青を身に纏ったドジャースファンの海がオラクル・パークの大部分を占めた」と報じ、投打二刀流復活で注目が高まる大谷効果とドジャースファンの熱気は本物だったことを報じた。ドジャースに6ゲーム差をつけられて前半戦を終えたジャイアンツだが、後半戦に巻き返しを見せたいことろだ。

【実際の様子】敵地を圧倒…ドジャースファンが生み出した“異様な雰囲気”

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