脳裏に刻まれる大谷翔平の姿「少年のように」 元同僚が明かした“素顔”「彼は殿堂入りする」

ロッキーズでプレーするハーゲット
グラウンドで見せる少年のような姿は、今も脳裏に刻まれている。ロッキーズに所属するジミー・ハーゲット投手は、エンゼルス時代に大谷翔平投手とプレー。「彼はこの惑星上で最高の選手。言うまでもなく彼と3年間一緒にプレーできたのはとても楽しかった」。右腕は今季からドジャースと同地区の球団で活躍中だ。
ハーゲットは2021年8月にエンゼルスに加入。狭いステップ幅からサイドスローで緩急を使い、打者のタイミングを外す投球スタイル。エンゼルス時代にはメガネも掛けるなど、「個性的」という言葉がピッタリ。ソックスを見せるユニホームの着こなしはロッキーズでも変わらない。「この着方の方が着心地が良いんだ。僕はかなり足を上げるフォームだから、動かしやすくてね」。
6月には本拠地でドジャースと対戦。ハーゲットと大谷の対戦はなかったが、カード初戦ではハーゲットが登板するとX(旧ツイッター)では名前がトレンド入り。「それはすごいや。エンゼルス時代には日本のファンの人からDMなんかがたくさん来たんだよ」とニコリと笑った。
当時のエンゼルスはプレーオフには届かなかったが、大谷とマイク・トラウト外野手というスターが在籍。囲まれながらプレーした日々は忘れられない思い出だ。「驚くほど素晴らしかった。MVPが2人だからね。特に2人が打順で続くことが多かったから、本当に見ていて楽しかった。その日その日で何が起きるか分からなくて、毎日のように驚かされていたよ」。
大谷とはFAでエンゼルスを去るまで約2年半プレー。グラウンド内外で親交を深めた。「素晴らしい人間だよ。彼は少年のように野球をする。野球は本来そうやってプレーすべきだ。彼はグラウンドでとても楽しんでいる。それもそのはずだ。だってこの惑星上で最高の選手なんだから」。今はライバルという関係性だが「彼が(名門の)ドジャースのユニホームを着てプレーしていることも、とても粋だね。彼は殿堂入りするだろうし、見ていて楽しい」。いち野球ファンとして、日々大谷の活躍に驚かされている。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)