イチロー氏の米殿堂入り式典、日米が熱気 記録も記憶も超えた男へ号外配布も

日本時間28日に表彰式典
マリナーズなどメジャーで19年間プレーし、今年1月に日本選手初の米国野球殿堂入りを決めたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が臨むクーパースタウンでの表彰式典が3日後に迫った。
マリナーズの地元シアトルでは、27日(日本時間28日)の式典に向けてお祝いムードが高まっている。同市を中心とした米国北西部の産業と歴史が学べるダウンタウンの産業歴史博物館(MOHAI)では、イチロー氏の偉大な功績を称える特別展が開催されている。イチロー氏が試合で使用したサイン入りのバットやグローブなどの野球道具の他、同氏が日本で在籍したオリックス・ブルーウェーブ時代のユニホームも展示されている。
日本ではイチロー氏の殿堂入りを祝う記念プロジェクト「51 WITNESSES OF GREATNESS」が21日から実施されている。式典当日には東京ドームシティセントラルパーク、神戸市内、愛知県豊山町の「空港バッティング」のイチロー氏にゆかりの深い3都市で特別号外「MLB SPECIAL EDITION」が計1万部限定で配布となり、MLB初の試みで、米国の街に設置されているニューススタンドをイメージした5種類のデザインのスタンドのいずれかが各配布場所に登場する。
イチロー氏はMLB通算3089安打、日米通算4367安打を記録。2001年にマリナーズ移籍後は、10年連続で200安打以上を放ち、2004年には史上最多となるシーズン262安打もマークするなど、メジャー屈指の安打製造機として輝かしい実績を残し多くの野球ファンを魅了した。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)