イチロー氏、米野球殿堂入り式典に出席　場内大歓声でコールも発生、弓子夫人も笑顔

日本人初となる米野球殿堂入り

　メジャー通算3089安打を放ち、アジア選手として初の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏（マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）が27日（日本時間28日）、ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席した。名前が読み上げられるとネイビーのスーツで登場。場内のファンからは歓声があがり、イチローコールも起こった。

　悪天候のため当初より1時間遅れて現地時間午後2時30分から始まったセレモニーは、過去の殿堂入り選手が次々と登場。最後に今回殿堂入りしたCC・サバシア氏、ビリー・ワグナー氏、そしてイチロー氏が紹介された。

　司会のブライアン・ケニー氏は「2001年にア・リーグで新人王とMVPを獲得し米国でデビュー。MLBでの最初の10年間で記録した平均安打数は224本。2004年には史上最多となる262安打を記録。MLBデビューが27歳でありながら、メジャーリーグの歴史で30人目となる3000本安打を達成。卓越したオールラウンドな選手で、ゴールドグラブ賞を10度獲得。日本人選手として初となる殿堂入り。お迎えください、殿堂入り選手のイチロー・スズキ！」と紹介した。

　今回殿堂入りした3人が紹介される際には、過去の受賞者とファンが立ち上がって出迎え、イチロー氏が登場すると、「イ、チ、ロー！　イ、チ、ロー！」とファンが出迎えた。参列した弓子夫人も笑顔で拍手を送った。

　前日には記者会見を行い、現在の心境や現役時代の思い出などを語っていた。その後は弓子夫人とともにパレードに参加。登場すると沿道のファンからは歓声があがった。