藤浪晋太郎はDeNAに「馴染んでいる」 2軍監督が驚いた探究心…合流6日で「フィット」

2軍戦で登板したDeNA・藤浪晋太郎【写真:町田利衣】
2軍戦で登板したDeNA・藤浪晋太郎【写真:町田利衣】

3年ぶり日本復帰マウンドは1回わずか5球で3者凡退、最速156キロ

 DeNAに加入した藤浪晋太郎投手が26日、横須賀スタジアムで行われたイースタン・リーグ、ロッテ戦で3年ぶりの日本復帰マウンドに上がり、1回をわずか5球で3者凡退だった。最速は156キロをマーク。今季最多3499人の観衆が集まるなど注目度も桁違いだった右腕を、桑原義行2軍監督兼投手コーディネーターはどう見たのだろうか。

 あっという間のDeNAデビュー戦だった。桑原2軍監督は「今日は球数とか内容より、うちのチームの雰囲気、先発投手としての日本の入り方を体験するほうが意味合いは大きかったのでよかったのでは。本人もすっきりしていましたし、日本でいいリスタートを切れたと思います」と上々のマウンドを評価した。

 登板翌日の状態をチェックした後に次回登板日を決定するというが、「次はもう少し長い回を投げるのでは」と展望を明かす。先発も救援もできる右腕の今後は1軍のニーズ次第ともなるが、まずは長い回での調整からスタートさせるという。

 とはいえシーズンも後半戦に突入し、残りは54試合。阪神とは10.5ゲーム差が開いている。長々と調整している時間がないのも事実。「体はもうできている状態なので、あとはうちのチームにアジャストしていくこととかも大事。力のある投手なので、今日のボールを見たらやはりすごいなと思いましたよね」と早期昇格の可能性も示した。

 19日に入団会見を行い、20日に2軍に合流した。それからまだ6日だが、桑原2軍監督は「めちゃくちゃ馴染んでいますね。うちの雰囲気を気に入ってくれたみたいで、すごく楽しそうにやってくれている」とチームへの溶け込み具合に太鼓判を押す。スタッフとも積極的にコミュニケーションを取り、わからないことは質問する姿勢に「探究心が強い選手。うちはそれで提供できるものもたくさんあるので、そういう意味ではフィットしているのではないかと思っています」と感心していた。

「若いですし明るいですし、いい雰囲気で練習していると思いました」と新天地の印象を語った藤浪。わずか5球ながら示した存在感が、順調さの証だった。

(町田利衣 / Rie Machida)

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