球団の採用担当が解説する「求める人材像」 スポーツ業界転職希望者必見の人気イベント

10回目の開催、延べ参加者数は6000人を誇る
毎年恒例のスポーツ業界の合同転職イベント「パ・リーグ スポーツ転職フェア2025 夏 by doda」が、7月3日、4日の2日間にかけて、オンラインで開催された。パ・リーグ6球団をはじめ、スポーツ関連企業が一堂に会する、中途採用イベント。2018年から毎年開催され、今回で10回目の開催、延べ参加者数6000人を誇る。毎回多数の内定実績があり、本イベントで約100人がスポーツ業界に採用され、転職を実現している。
今回は18企業が出展し、多くの求人が集まった。プロ野球球団だけでなく、競技を超えてさまざまな企業が出展していることが特徴。企業説明会では会社概要をはじめ、今回の募集職種について話し、最後は参加者からの質問に返答。トークセッションでは、スポーツビジネスへの知見を広げることができる。
パシフィックリーグマーケティング株式会社(以下、PLM)の企業説明会では、コーポレートビジネス統括本部パートナーシップ営業部キャリア開発グループの藤井頼子さんが登壇。パ・リーグ6球団の共同出資で設立したPLMのビジネスと組織図、2025年に移転した新オフィスや、社員の働き方などを紹介した。
続いてコーポレートビジネス統括本部パートナーシップ営業部部長の貴志友亮さんが、今回求人を出している「企画営業職」の概要と、仕事内容について説明。「リーグスポンサーセールス」「コンテンツセールス」「ライセンス営業」の3つに分け、実際の事例を交えて詳しく解説。PLMでの仕事を“特殊な業界”と前置きしたうえで、「貪欲に知識を吸収しようとする、顧客のニーズを察して言語化する力」を持った方がマッチすると話した。
質疑応答で働き方について問われると、「プロ野球業界はシーズン制なので繁忙期があり、特に春季キャンプから開幕に向けての時期が最も忙しくなります。PLMはフルフレックス制度を採用していますので、各自で業務時間を調整し、働きやすい環境となっています」と丁寧に説明。
そのほかにも、在宅勤務や出張、特に選考に関する質問が多く飛び交い、入社後の姿をイメージしやすい企業説明会を終えた。「現時点での知識がないと足踏みされなくて結構です。それぞれの業界でプロフェッショナルとしてやってこられたご経験をどのように生かせそうか、という観点で募集要項を見ていただければと思います」と締めた。
営業、マーケティングなど5つに焦点を当てポイントを深堀り
本イベントでは企業説明会のほか、「球団の採用担当が解説! プロ野球業界の仕事~doda PRESENTS:パ・リーグ球団仕事図鑑2025~」や「ホンネトーク~転職者座談会~」といったスペシャルコンテンツも開催。スポーツ業界で働くことを具体的な視点でひも解いたり、実際にスポーツ業界への転職を経験した方の話を聞いたりすることができる。
今回は、3日に開催されたスペシャルコンテンツ「球団の採用担当が解説! プロ野球業界の仕事~doda PRESENTS:パ・リーグ球団 仕事図鑑2025~」の模様を紹介。冒頭ではパーソルイノベーション株式会社代表取締役社長の大浦征也さんが、スポーツ業界の採用市場と構造について、近年のトピックスやクラブの収支構造を用いて解説した。
後半パートには、株式会社西武ライオンズ経営企画部企画グループ兼HRグループアシスタントマネージャーの櫻木優帆さん、福岡ソフトバンクホークス株式会社総務人事本部人事部人材開発課課長の小田之敦さんがゲストとして登壇。
スポーツ業界における選手や監督以外の“はたらく”に焦点を当てたコンテンツ「doda PRESENTS:パ・リーグ球団仕事図鑑2025」を活用し、パ・リーグ球団の仕事を解説。掲載されている仕事の中から、「営業」「マーケティング」「放映権ビジネス」「マーチャンダイジング」「球場飲食店の企画運営」の5つに焦点を当て、それぞれの球団の業務内容や求められる人材について、実際に球団で採用に関わっている2人が、ポイントを交えて深掘りした。
コンテンツの最後には、応募を検討されている人へアドバイスが。福岡ソフトバンクホークスの小田さんは、「限られた面接時間の中で、少しでもいろんな話を聞きたいなと常々思っておりますので、ご自身の成果、アピールポイントを整理していただいて、ポイントをまとめてコンパクトに答えられるよう準備をしていただけると、濃い時間が過ごせます。また、常に状況が変わる中で仕事をしていかなければならないので、変化対応ができるような胆力だったり、リーダーシップがある方が、我々が求めている人材像です」とメッセージを送った。
西武ライオンズの櫻木さんは、「当社の選考では、1次面接でライオンズに入社したらやりたいことをプレゼンしてもらいます。このプレゼンの準備の過程で自分の経歴の棚卸などの必要な要素がある程度網羅できるので、何をやりたいのかという所を改めて深掘りしてPRしていただくのが良いと思います」と締めた。
実際にスポーツビジネスの最先端で活躍している人材の話を聞き、現場の情報を得ることで転職活動に生かすことができる「パ・リーグ スポーツ転職フェア」。スポーツを仕事にしたい方は、求人募集中の企業にアプローチしてみてはいかがでしょうか。
(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)