佐々木朗希は「戦力として当てにできない」 シーズン佳境も遠い本調子…米識者も不安

MLBでは防御率4.72…3Aでは8.44と本調子から遠い出来
ドジャース・佐々木朗希投手は現在、3Aオクラホマシティでプレーし、メジャー復帰に向けて汗を流している。当初は8月末の合流を目指していたが、少なくとも9月中旬以降になりそうだ。一方で米名物記者は、佐々木を「終盤の戦力として当てにすることがもはやできなくなっている」と厳しい目を向けている。
25日(日本時間26日)のレッズ戦前に取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は、佐々木の今後の登板予定について「今週になると思うが、(具体的に)何日に投げるかはわからない。私の想定では、彼には4回(イニング)を投げてもらう」とした上で、あと2試合はマイナーで投げることを明かした。先発ローテーション通りなら、9月2週目前後まではマイナーにいることになる。
佐々木は今季メジャーで8先発し、1勝1敗、防御率4.72を記録していたが、5月13日(同14日)に右肩インピンジメント症候群でメジャー初の負傷者リスト(IL)入り。その後は長いリハビリに励んでいる。8月14日(同15日)に3Aで97日ぶりに実戦登板を果たすも、2回0/3で6安打3失点、奪三振0、最速は95.7マイル(約154キロ)。20日(同21日)の2登板目も3回1/3で3安打を浴びて2失点(自責1)と、まだまだ本来の力を発揮できていない。
米全国紙「USAトゥデイ」の敏腕記者ボブ・ナイチンゲール氏は23日(同24日)、MLBの小ネタを短く紹介する「Around the Basepaths」にて佐々木の現状を取り上げ、「ドジャースは、ルーキー、ササキをシーズン終盤の戦力として当てにすることがもはやできなくなっている」と言及した。「日本時代に記録した102マイルにはほど遠く、リハビリ登板2試合で59球のファストボールを投げたが、空振りを奪えたのはわずか1球だけだった」と、状態の悪さを指摘している。
ドジャースの先発陣は山本由伸、大谷翔平、クレイトン・カーショー、タイラー・グラスノー、エメット・シーハンが揃い、ブレイク・スネルも近日中に合流する。実績的にはシーハンが劣るものの、ここ数登板の成長は著しく、枠を空けるかは不透明だ。果たして、佐々木は再びチームの先発陣に割って入ることができるだろうか。
(Full-Count編集部)