無失点のはずが…ド軍の敗戦を呼んだ“凡ミス” LA&指揮官ガッカリ「チャンスを与えた」

スティーアがフルカウントから打ち上げた打球はパヘスのグラブに収まるも…
【MLB】レッズ 5ー2 ドジャース(日本時間31日・シンシナティ)
数センチの差が勝負を分けた。ドジャースは30日(日本時間31日)、敵地でのレッズ戦に2-5で敗れた。8回に3点を勝ち越されたが、もったいないミスで攻守交代とならず。指揮官もLAメディアも肩を落とした。
問題のプレーは2-2で迎えた8回2死一、二塁の場面で起きた。5回からマウンドに上がったシーハンは順調にゼロを積み上ていたが、8回にピンチを背負った。打席にはスティールを迎え、カウント3-2から打ち上げた打球は左翼ファウル付近にふらふらと上がった。左翼のパヘスは落下点に入り、ジャンプしたものの、グラブの土手に当ててしまい、ボールがこぼれた。
しかし、その直後だった。仕切り直しとなって3球後、スティーアは中堅後方へ痛烈な打球を飛ばした。アウトマンはフェンスに身を乗り出しながらグラブを差し出すも、惜しくも捕球できず。その間に2人の走者が生還してこれが決勝点。ドジャース、そしてシーハンには黒星がついた。
パヘスが取っていれば……。当然、批判や落胆の声が寄せられた。地元メディア「ドジャース・ネーション」は「パヘスは(フェンスに)寄りかかりながらキャッチしようとしたが、あと少しのところで落としてしまった。(キャッチをすれば)イニングが終わっていた」、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のドジャース番を務めるジャック・ハリス記者は「パヘスは左翼のフェンスに上がったファウルフライをキャッチできなかった。そして、中堅を守っていたアウトマンはホームランキャッチをしていれば素晴らしかったが、出来なかった」などとパヘスの“凡ミス”にガッカリの様子。
試合後に取材に応じたデーブ・ロバーツ監督も、10回中9回はキャッチできたと思いますかと聞かれ「ああ。アンディはいい活躍をしてくれている。キャッチできなかったので、本人も時間を巻き戻したいと思っているだろう。残念ながら打席がそこで終わらなかったので、スティーアにもう1回チャンスを与えてしまった。それも野球。でも、アンディはいい活躍をしてくれている」と、パヘスを擁護しつつも、捕球を願わずにはいられなかったようだ。