巨人24歳は「もったいない」 昨季8勝も苦戦…OB指摘「1年、2年で終わる投手じゃない」

巨人・井上温大【写真:矢口亨】
巨人・井上温大【写真:矢口亨】

高橋尚成氏&工藤公康氏が悩める井上温大に飛躍への助言

 巨人、メジャーリーグなどでプレーした高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」で工藤公康氏とコラボした。両左腕は、今季3勝(6敗)にとどまっている巨人の井上温大投手について分析し、飛躍への助言を送った。

 昨季25試合で8勝5敗とブレークし、先発左腕の柱として期待されたプロ6年目の今季。ここまで16試合で3勝6敗、防御率3.31の現状に、高橋氏は「持っているものは素晴らしいのでもったいないなあと」と指摘。工藤氏も「最初はよかった。でも今疲れが取れていない感じがする。春先に投げていたボールと今だと、今のほうが疲れている感じ」と心配気味だ。

 登板間の過ごし方について「疲労の取り方がもう少しちゃんとできると、リフレッシュした状態で立ち上がりできる」と分析。「ポテンシャル含めて、投げる球種も素晴らしいものを持っているので自分を信じて投げていければこれから巻き返すのはできると思う。1年や2年で終わる投手じゃない。自分の計画で3年後、5年後とするくらい、あまり余裕を持つのはよくないかもしれないけど、そのへんで自分が本当のジャイアンツの左のエースみたいなね。なっていってくれたら」と願いを込めた。

 また井上が対右打者の被打率.246に対して、対左打者が.289となっていることに言及。通算224勝の工藤氏も「僕もそうだった。左投手って右打者と対戦するときはスライダーもカーブも入ってくる球が多い。逃げる球って意外となかったりするし、対左打者は球種が消えるんです、たまに」と同調する。

「球種を消さないのが一番。もう一個は、左対左のときの外のストライクゾーンが少し甘くなる。右のときは内角にちゃんといけるし逆にボール球でも追い込んだら振ってくれる。左対左で外に投げても、まあまあいいところに投げても打ってくれない。見逃すんですよ。ちょっと甘くなるとレフトにポーンと打たれる」「多少左に打たれてもいいんです、右を押さえれば」などとアドバイスした。

 左腕エースとなるために、工藤氏は「ローテーションで言えば1週間の過ごし方みたいなのを、いろいろな人のアドバイスを聞いて自分が取り入れられるものは取り入れていけばいい。今の技術を3日間で変えるのは無理なので、長いスパンで見る。今はある意味、こういう言い方をするのも変ですけど、失敗したことを糧にできるようにするのが大事。課題が増えていったらオフにクリアして来年もっとレベルアップするんだと。課題クリア=レベルアップを積み重ねることだと思います。力があるのは間違いないので、自分を信じて投げてほしいなと思います」とエールを送った。

【実際の映像】「もったいない」「1、2年で終わる投手じゃない」 巨人24歳にエールを送るOB左腕

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