不振のベッツにファンが“粋な計らい” 異例の光景…現地記者は感動「特別な場所になる」

ベッツの第1打席に起きた現象
【MLB】ドジャース ー カージナルス(日本時間5日・ロサンゼルス)
ドジャースは4日(日本時間5日)、本拠地でカージナルス戦を迎えた。絶不調のムーキー・ベッツ内野手の第1打席では、球場からは異例の大歓声とスタンディングオーベーションが起きた。
初回に先頭の大谷翔平投手が空振り三振に倒れた後、続くベッツが打席に向かった際に、本拠地ドジャースタジアムのファンは立ち上がって拍手を贈ったり、「ムーーー」と声援を届けたりし、不調のベッツを鼓舞。異様な光景が広がったが、ベッツは右飛に倒れた。
地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」実況のスティーブン・ネルソン氏は「昨日の夕方、SNSを追っていた人なら分かると思いますが、ドジャースファンは自分たちのスーパースターであるムーキー・ベッツに対して(応援を)呼びかけていました」と、この現象について説明。カリフォルニア州ラジオ局「AM570 LA Sports」のデビッド・ヴァセイ記者もX(旧ツイッター)で「長い遠征の後、苦戦しているベッツの第1打席に“ムーキー”の掛け声や拍手があれば、今夜のドジャースタジアムは特別な場所になるでしょう」と記した。
ベッツは今季、開幕から調子が上がらず、ここまで打率.233、11本塁打、48打点にとどまる。7月下旬に打順を2番から1番に変更されても効果が出ず、再び2番に戻った。
試合前にベッツの打順を下げるかを問われたデーブ・ロバーツ監督は「他の選択肢も考えなければならない。他の選手たちの現在の調子、そして私の打線の見方などだ」「打線上位を変えないようにしたい。なのでそういう答えに行きつく」と答え、打順変更の可能性は否定した。