ヌートバーが忘れない来日で見た“光景” 思い出すNPBにいた“最強”の「18番」

ヌートバー、山本由伸は「どのカウントでも自信を持って投げている」
とある1枚の“コスプレ写真”を見せると、嬉しそうに笑っていた。「もちろん、覚えているよ!」。カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が4日(日本時間5日)、敵地でのドジャース戦を前に微笑んだ。
液晶に映ったのは、2023年の日本シリーズ第1戦。京セラドームでのオリックス-阪神戦を観戦したヌートバーは、当時オリックスのエースであった山本由伸投手がつける「18番」のユニホーム姿で、特別解説を務めたレッドソックス・吉田正尚外野手と笑顔で記念撮影をしている。
2年前の話を切り出すと「ああ! オリックスの本拠地!」と、ハイテンションで思い出を振り返った。今やドジャースの先発の柱として君臨している山本は、翌2024年から海を渡った。
ヌートバーは「アメージング。(今年)球宴に選出されたのには理由がある。(選出に)一切の疑問を感じなかったよ。去年も選出されてもおかしくなかったけど、怪我をしてしまった。今シーズンはアンビリバボーな投球をしている」と絶賛を止めなかった。
山本は今季ここまで22試合に先発登板して10勝7敗、防御率2.51を記録。渡米後初の2桁勝利をマークする右腕について「どのカウントでも、全ての球種を投げることができる。全ての球種がとてもいいんだ。スプリット、速球、カーブも。どのカウントでも自信を持って投げている。あと、制球もとてもいい。だから、彼はとてもいい投手だと思うんだ」と褒めちぎった。かつてスタンドで見た“日本の頂上決戦”を思い出し、笑顔が絶えなかった。
(真柴健 / Ken Mashiba)