“大谷ライバル”が「MVPを獲得する」　鳴りやまないコール…役者の違う異次元打棒

1試合2発で大谷に2本差　後半戦も勢い止まらず

【MLB】フィリーズ 13ー3 オリオールズ（日本時間5日・フィラデルフィア）

　フィリーズのカイル・シュワーバー外野手が4日（日本時間5日）、本拠地で行われたオリオールズ戦に出場。第2打席で39号2ランを放つと、6回の第4打席では満塁弾となる40号を放ち、ナ・リーグ本塁打王争いで単独トップに立ち、観客を熱狂させた。ドジャースの大谷翔平投手を凌駕するパワーに、スタンドから鳴り響く「MVP」コールに応える劇的な一発だった。

　6回2死満塁、シュワーバーはヒラルドの甘い直球を捉え、打球はライトスタンドへ高々と舞い上がった。実況は「ライトへ高く上がった！　また行くか？！　入った！　カイル・シュワーバー！　MVPのチャントに合わせて打ちました！」と絶叫。解説も「ワオ！　信じられません」「満塁の場面で、ファンがMVPのチャントをして（本塁打を打つのは）最高の雰囲気でしょうね」と大興奮の様子だった。

　この一発は、打球初速110.5マイル（約177.8キロ）、飛距離390フィート（約118.9メートル）、角度32度という完璧なアーチだった。3回には427フィート（約130.2メートル）の特大39号2ランも放っており、1試合2発は今季3度目。前日3日（同4日）には38号を放って大谷に並んでいたが、この日の2発で一気に抜き去った。

　SNS上ではファンから驚きと称賛の声が殺到。「映画のようだ」「衝撃的な雰囲気」「彼はMVPを獲得するだろう」「彼は勝負強い男だ」などのコメントが並んだ。ナ・リーグ本塁打王争いで、大谷にとって手ごわい長距離砲が勢いづいてきた。