200勝王手へ…緊張感漂う7分間 田中将大、98日ぶり復帰に「切れたら終わり」の覚悟

7日のヤクルト戦で98日ぶりの1軍復帰戦に臨む
■巨人 ー ヤクルト(6日・東京ドーム)
巨人の田中将大投手は7日のヤクルト戦(東京ドーム)で先発マウンドに上がる。6日の練習後には報道陣の取材に対応。登板前日の囲み取材には50人を超える報道陣が集まった。
登板を翌日に控えた巨人の先発投手は練習後に一塁ファウルゾーンで囲み取材が行われるが、田中の囲み取材には多くのメディアが集まることが予想されたことから東京ドーム内の一室で行われた。日米通算199勝をかけたマウンドへ、「春先に投げて以来になるので、かなり久しぶりになりますけど、チームが9連戦中ですし、1つでも多くアウトを取れるようにと思っています。しっかり頑張るだけです」。約7分間、緊張感の漂う囲み取材となった。
直近の1軍登板は5月1日の広島戦(東京ドーム)で3回8安打3失点。3登板で1勝1敗、防御率9.00と不本意な成績で翌2日から2軍再調整となった。「全部が足りないから、結局は2軍降格になったので。1つ1つ、投球フォームもそうですし、考え方だったり、いろんな部分を見つめ直しながら調整してきました」。イースタンでは12登板で4勝2敗、防御率3.46をマークしたものの、再調整期間は約3か月にも及んだ。「モチベーションが切れそうになったりしたか?」との問いかけには、「ないでしょ。ないですよ。切れたら終わりじゃないですか?」と一蹴した。
田中は囲み取材後にグラウンドへ。楽天時代にバッテリーを組んでいた嶋基宏(ヤクルトベッドコーチ)らに挨拶をし、ティー打撃中だった村上宗隆には“お手柔らかに”のポーズを作った。「期待をかけていただけるのは嬉しいですし、応援してくださるファンの方に対して、グラウンドで結果を出すことができればなと思います」。98日ぶりの1軍復帰戦へ覚悟をにじませた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)