前田健太、配置転換後初登板で8敗目 同点9回に1失点「そんな簡単ではない」
先発で100球投げてから中3日「ちょっと球は行かないも」も…「慣れるしかない」
ドジャースの前田健太投手は14日(日本時間15日)、本拠地ジャイアンツ戦の9回に5番手で登板。ブルペンに配置転換後初のマウンドは同点の厳しい場面だったが、1回3安打1失点で今季8敗目(7勝)を喫した。本職の先発から期待されて救援を任されているが、試合後には「そんなに簡単なことではない」と話している。
7回に大乱闘があり、プイグら2人が退場になったライバル対決。球場が騒然とする中、ドジャースは8回にマチャドのタイムリーで同点に追いつき、前田が9回のマウンドに上がった。
10日(同11日)のロッキーズ戦で先発として100球を投げ、中3日での登板。ロンゴリア、ベルトに連打を浴びるも、スレーターのバントには好フィールディングを見せ、三塁でロンゴリアを刺した。ダガーは追い込んでからチェンジアップで三振に仕留めて2アウト。しかし、ハンソンには直球をセンター前に運ばれ、1点を失った。ドジャースはそのまま敗れた。
試合後、前田は「しっかり抑えたかったですし、大事な場面での登板だったので、なんとか勝利に貢献できればよかったですけど、それができなかったので、悔しいですね」と振り返った。
試合前、ロバーツ監督は基本的に前田は11日(同12日)以降に起用する方針を明かしながらも、試合展開によってこの試合でマウンドに上げると明かしていた。この試合で登板する可能性があると伝えられたのは球場に来てからで、前田は「正直、投げる準備はしていなかった」というが、「でも(言われたのは)試合前だったので、ある程度時間はありましたから」と言い訳はせず。中3日での登板にも「ちょっと球は行かないですかね」としつつ、「だからといって打たれるわけにはいかないので。抑える方法はたくさんあった」と話した。
絶対的守護神ジャンセンが不整脈で離脱するという中、昨季のポストシーズンで救援として大活躍した前田にかかる期待は大きい。ただ、本人は「そんなに簡単なことではないので。ポストシーズンが良かったというイメージがみんな残ってるかもしれないですけど、ポジションが変わっていきなり結果を出すのはすごく大変なことですし、リリーフというポジションはすごく大変だと思ってます」と言う。
「徐々に慣れていくしかない」
5連敗を喫し、首位ダイヤモンドバックスとのゲーム差は「2.0」に。ジャンセン離脱後、救援投手が打たれて試合を落とすゲームが増えているだけに、この先も前田がキーマンの一人になることは間違いない。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)