大谷翔平を巡る“永遠の謎” 実現しない難問も…ド軍コーチが示したハッピーな結論

ドジャース・大谷翔平【写真:イワモトアキト】
ドジャース・大谷翔平【写真:イワモトアキト】

ドジャースのベイツ打撃コーチに聞いた「どっちが勝つ?」

 唯一無二“二刀流”として活躍するドジャースの大谷翔平投手。投げては最速101.7マイル(約163.7キロ)の剛速球で打者を攻め、打っては毎年のように本塁打王争いを演じるなど、比類なき活躍を見せている。投打ともに超一流ゆえに、しばしば議論されるのが「投手・大谷vs打者・大谷はどちらが強い?」という難題。実現することのない“永遠の謎”について、ドジャースのアーロン・ベイツ打撃コーチはどう考えるのか。大谷も信頼を寄せる名伯楽の見解を聞いた。

 大谷は8月14日(日本時間15日)時点で、投手としては通算95試合に先発し、38勝19敗、637奪三振、防御率3.03、WHIP1.08をマーク。打者としては通算打率.282、268本塁打、646打点、162盗塁という数字を残している。投打どちらの成績をとってみても、メジャーで「一流」と呼ぶに相応しいが、もし“投手・大谷”と“打者・大谷”の対決が実現したら、どちらに軍配が上がるのだろうか。

 質問を投げかけられたベイツ打撃コーチは一瞬考える様子を見せると、こう答えた。

「10打席の勝負であれば、打者・ショウヘイが3安打すると思う。ということは、打率.300。でも、投手・ショウヘイが7回は打ち取るだろうね」

 その理由について「予想するのは難しいけど、打者・ショウヘイは投手・ショウヘイの攻略法を知っていると思うし、投手・ショウヘイは打者・ショウヘイを攻めきるに十分な武器を持っている」と説明。さらに、3安打の内訳を聞くと……。

「1本はホームラン、残りの2本はライト線への痛烈なヒットになると思う。スプリットをヒットにするんじゃないかと思うけど、もしファストボールを振ったら左中間へのヒットになるだろう」

“失敗のスポーツ”と言われる野球では、打者は3割打てば成功とされる。だが、打者・大谷が相手となれば、3安打がすべてホームランの可能性も否めない。となると、10打席のうち7回アウトを奪い、3安打のうちホームランを1本に抑えることができた投手・大谷の方が勝利と言えそうだ。

「いや、打者・ショウヘイもハッピーだと思う。投打両方ともハッピーな引き分けだね(笑)」

 日々、誰よりも至近距離から大谷の姿を見ている打撃コーチでも白黒をつけることができなかったが、もしかすると大谷をよく知るからこその「引き分け」裁定だったのかもしれない。投手・大谷vs打者・大谷はどちらが勝つのか。“永遠の謎”はこの先もファンを楽しませてくれそうだ。

【実際の様子】「勝つのはどっち?」“投手・大谷 vs 打者・大谷”にド軍コーチが示した答えは?

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