松井秀喜氏の始球式でサプライズ 王会長や原氏、堀内氏が登場…まさかの演出に東京D騒然

長嶋茂雄さんの追悼試合で豪華演出
■巨人 ー 阪神(16日・東京ドーム)
大物が続々とサプライズ登場だ。巨人OBの松井秀喜氏(ヤンキースGM付特別アドバイザー)が16日、東京ドームで行われた阪神との「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」でセレモニアルピッチに登場した。さらにソフトバンクの王貞治球団会長、原辰徳氏、堀内恒夫氏、中畑清氏、高橋由伸氏もグラウンドに姿を見せ、球場は大歓声に包まれた。
来場したのは発表されていた長嶋さんの愛弟子の松井氏だけではなかった。現役時代に「ONコンビ」として日本中を熱狂させた王会長、現役時代にともにプレーした堀内氏、長嶋監督のもとでコーチなどを務めた中畑氏や原氏らが続々と“参戦”した。全員が背番号3のユニホームを着用していた。
まず中畑氏が特別仕様のベースを三塁に設置。続いて堀内氏がピッチャープレートにボールを置き、セレモニアルピッチで松井氏が投手を務め、王氏と原氏が左右の打席に立った。球審は高橋氏、捕手は阿部慎之助監督が務め、夢のような豪華ショットにファンも感動の歓声を上げた。
松井氏は1992年のドラフト会議で4球団競合の末、当時の長嶋監督が交渉権のくじを引き当て、その瞬間から両者の師弟関係は始まった。長嶋さんは松井氏の育成に情熱を注ぎ、それに応えるように松井氏も巨人の4番として活躍。在籍10年間で332本塁打を放った。ヤンキース移籍後も両者の絆は不変。2013年5月5日には長嶋さんと松井氏の国民栄誉賞授与式が東京ドームで行われた。このときの捕手役は当時の監督だった原氏だった。
長嶋さんは今年6月3日に肺炎のため89歳でこの世を去った。松井氏らはミスターとの思い出が詰まった本拠地で思いを込めた“プレー”を披露した。
この日の追悼試合は監督、コーチ、選手の全員がキービジュアル「FOR3VER」をデザインした特別仕様のユニホームを着用して試合に臨んだ。試合球、ベースも同ビジュアルが施されたものが使用される。試合前には特別映像も流れた。