阿部監督、思わず自虐「いないんだけどね」 エース格離脱も…嘆くチーム事情

山崎は8月は防御率6.32と安定感を欠いた
■阪神 3ー0 巨人(16日・東京ドーム)
巨人の山崎伊織投手が16日、出場選手登録から抹消となった。阿部慎之助監督は同日の阪神戦後、抹消理由について「状態もあまり良くなさすぎた」などと説明。他の投手陣による競争を求めたが、思わず“自虐”のコメントで苦笑していた。
チームトップの9勝、防御率1.73と抜群の成績を残し、開幕から先発ローテーションの一角として貢献してきた26歳右腕が抹消となった。8月に入り1日のDeNA戦で5回途中6失点。同8日のDeNA戦は7回1失点で9勝目も、前日15日の阪神戦は4回4失点で降板。8月は月間防御率6.32と安定感を欠いていた。
この日の試合後、山崎について問われた阿部監督は「状態もあんまり良くなさすぎたので。ちょっと肩のスタミナがなかったのかどうなのかっていうところ」と説明。また「怪我とかではないので」と故障による離脱ではないと加えた。
エース格の離脱は痛いが、指揮官は「他の先発ピッチャーはチャンスですから」と競争を求めつつも、約3秒の沈黙後に「いないんだけどね」と自虐コメント。苦しい投手事情にある胸中をポロリとこぼしていた。
(湯浅大 / Dai Yuasa)