“大谷ライバル”は「どこがMVPなんだ」 43号に異例のコールも…米ファン反発「ノーチャンス」

43号を放ったフィリーズのカイル・シュワーバー【写真:ロイター】
43号を放ったフィリーズのカイル・シュワーバー【写真:ロイター】

シュワーバーの勝利貢献度WARは4.0

【MLB】フィリーズ 6ー2 ナショナルズ(日本時間16日・ワシントンDC)

 フィリーズのカイル・シュワーバー外野手が15日(日本時間16日)、ナショナルズ戦で43号3ランを放った。ドジャース・大谷翔平投手に再び本塁打数で並び、熾烈なデッドヒートを演じている。敵地にも関わらず「MVPコール」が起こるなど今季の活躍は目覚ましいものがあるが、「オオタニこそが真のMVPだ」と米ファンは真っ向から否定している。

 シュワーバーは7回の4打席、左腕ピルキントンのスライダーを右中間席の上段に運んだ。打球初速109.3マイル(約175.9キロ)、飛距離456フィート (約138.99メートル)、角度30度の豪快弾だった。MLB公式は直後にX(旧ツイッター)を更新し、「カイル・シュワーバーが敵地球場でMVPチャントを受けている」と、ダイヤモンドを一周した際に起きた“異様な光景”を紹介した。

 メジャーリーグでは敵選手に本塁打を打たれると、ボールをフィールドに投げ込むことや、ブーイングすることは日常茶飯事。そんな中で「MVPコール」が起こるのはかなり珍しい。シュワーバーが2021年途中までナショナルズに在籍していたこともあり、ファンにとっても“敵対心”は薄かったかもしれない。

 一方でMLB公式Xの投稿に反発するファンも少なくなく、「どこがMVPなんだ」「全くもっておかしいよ」「ノーチャンスだ」と厳しい声も。大谷との成績を比較した画像を引用し、本塁打数こそ同じながらも、MVP投票で重視される勝利貢献度WARでは大谷が打者だけで5.8、シュワーバーが4.0で大差をつけていることなどを根拠とした。

“ライバル”争いが過熱する中で、最終的にナ・リーグの本塁打王、MVPを獲得するのは大谷なのかシュワーバーなのか、それとも他の選手か。2か月を切ったレギュラーシーズンの今後の試合も注目が集まる。

【実際の映像】「MVP! MVP!」 敵地でもシュワーバーに送られた異例のチャント

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