打率&盗塁は12か国トップ 優勝狙う池田主将「決勝でもう1度キューバと」
17日に台湾、18日にパナマ、19日に米国と対戦
パナマで開催されている野球の15歳以下の世界一を決める「第4回WBSC U-15ワールドカップ」は16日(日本時間17日)からスーパーラウンドが行われる。A組からはパナマ、米国、台湾が、いずれも4勝1敗でオープニングラウンドを突破。B組ではキューバが5勝、日本が4勝1敗、ドミニカ共和国が3勝2敗でそれぞれ突破を決めた。
スーパーラウンドでは、日本は16日(同17日)に台湾、17日(同18日)にパナマ、18日(同19日)に米国と対戦。オープニングラウンドを突破した同組の他の2か国(日本の場合はキューバとドミニカ共和国)との対戦成績も加えた計5試合の結果で、決勝、3位決定戦進出チームを決める。キューバは2勝、日本、パナマ、米国、台湾は1勝1敗、ドミニカ共和国は2敗からのスタートとなる。
日本代表は15日(同16日)、オープニングラウンド開催地のチトレからスーパーラウンド開催地のダビまでバスで約4時間かけて移動した。ダビに到着後は会場となるスタジアムを全員で視察し、球場の特徴をチェック。一部の投手がブルペンでキャッチボールを行い、翌日の台湾戦に備えた。外野の芝の状態やフェンスの強度などを入念にチェックした清水隆行監督は「いい球場ですね。また明日から新たなスタートを切ってほしい」を期待を込める。
日本はオープニングラウンドでは参加12か国トップのチーム打率.397。チープトップで打率6割の齋藤広空内野手(京葉ボーイズ)をはじめ、6人が打率4割を超えており、盗塁も12か国トップの15盗塁。一方、投手陣は同4位の防御率3.39。清水監督は「打線はいい形で安打も出ているし、走塁面でもいい部分は出ている」と評価。ただ、無駄な牽制死や走塁死もあり、「まだ荒い部分もあるので、そこは今後修正したい」と気を引き締めた。投手陣については「いい役割を果たしてくれたが、その中で四球が多い(20個)のは課題。そこは改善していかないといけない」と話した。
主将の池田陵真捕手(忠岡ボーイズ)は「試合をやるにつれてチームの雰囲気もだんだん良くなってきて、いい状態でスーパーラウンドに入れる。他の国よりも日本の方が打線のつながりや連係もしっかりできているし、日本の野球ができていると思う」と話しており、スーパーラウンド3連勝での決勝進出が目標。「海外のチームは日本よりもパワーがあって、日本人は力では及ばないと思うので、小技や足を絡めた試合をしたい。決勝でもう1度キューバと対戦して、勝って優勝したい」と、大会初優勝を誓った。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)