DeNA繋がらぬ打線…心配な助っ人 来日初4三振に打撃C「早めに策を講じないと」

DeNAのタイラー・オースティン【写真:古川剛伊】
DeNAのタイラー・オースティン【写真:古川剛伊】

オースティンは初回1死一、二塁の先制機に倒れるなど4打数無安打4三振

■巨人 8ー1 DeNA(23日・東京ドーム)

 DeNAは22日、東京ドームで行われた巨人戦に1-8で敗れた。初回と3回に訪れた好機を生かせず、奪ったのは8回の1得点のみ。「4番・一塁」で先発出場したタイラー・オースティン内野手は4打数4三振に倒れ、打線はつながらなかった。村田修一野手コーチも「いろいろなボールに手を出していた」と心配顔だった。

 オースティンは初回1死一、二塁では横川のフォークに手を出し空振り三振。3回2死一、二塁では内角直球に手が出ず、いずれも走者を還すことはでなかった。投手が代わっても、6回1死の第3打席はケラーの高めの直球を振らされ、8回2死一塁からは船迫の外角高めの直球に空振り三振に倒れた。

 右膝の負傷から5日に約1か月ぶりに1軍復帰した助っ人は、同日の広島戦(横浜)の第1打席でいきなり本塁打を放つなどコンスタントに快音を響かせているが、一方で16日の中日戦(バンテリンドーム)でも4打数無安打3三振。村田コーチも「出だしはよかったですけど、最近はちょっと空振り三振が目立ちますよね。打ちたい気持ちはあるんでしょうけど」と悩ましい。この日も「だいたい甘いゾーンにしか手出ししないんですけど、今日は外角のツーシームを打って、内角のカットボールも振っていた」と狙い球を絞れていなかった。

 膝の状態も万全ではなく、パフォーマンスに影響を及ぼしているところは少なからずあるだろう。とはいえ、オースティンの存在はチームの勝敗に直結するほど重要。村田コーチも「打線の真ん中にいることによってほかの選手も活きますし、彼が戻ってきて打線はすごくうまく繋がるようになってきましたから、すごくいい働きはしてくれている。その辺はちょっと落ちてくるとチーム全体としてバタッと行く可能性はあるので、早めに止めないとまた元に戻ってしまうと思うので、そのへんは早めに策を講じられればいいかなと思います」と話した。

 今季の巨人戦の対戦成績は5勝13敗1分けとなり、6試合を残して早くも負け越しが決定。2位・巨人とは2.5ゲーム差に開いた。これ以上“苦手意識”を持つわけにはいかない。オースティンの打棒が、命運を握っている。

(町田利衣 / Rie Machida)

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