ソフトバンク武田が6回に逆転許し惜敗 工藤監督「もったいなかった」
またも打線が藤平を攻めきれず
■楽天 3-2 ソフトバンク(16日・ヤフオクドーム)
ソフトバンクは16日、最下位楽天を相手に先発・武田翔太が6回に逆転を許して1点差負け。デスパイネをスタメンから欠いた打線も機能しなかった。
武田が勝てない。今季は「完封か炎上か」と言われてきたが、この日は7回3失点と試合は作った。それでも今宮健太の勝ち越し弾の直後に四死球絡みで逆転を許すなど粘り切ることができなかった。
工藤公康監督も「あの回(逆転を許した6回)だけというか、もったいなかったという気がしますね。いいところに投げようというか、ボール球で(打ち取ろう)という意識が強すぎたんでしょうね」とため息交じりに語った。
この日は内川聖一が登録抹消となり、前日猛打賞のデスパイネがスタメンから外れた。工藤監督はデスパイネのスタメン落ちについて「コンディショニング的なもの。バッティング練習が終わってから決めました。代打で出たのでそんなに大きなことではない」と説明。
その打線が楽天の先発・藤平を打ちあぐねた。「最初に変化球を見せられて、途中からストレートを混ぜながらね。最初に変化球を見せられた分、まっすぐに遅れていた。うまく攻められたかなと思います」と指揮官。
これで藤平に対しては2試合14イニング1/3で2得点と大苦戦。ホームでの楽天戦はこの日が最後となったが、仙台での対戦はまだ5試合を残している。藤平と三たび対戦する可能性もあるだけに、何らかの対策は必要になってくる。
カードに勝ち越したとはいえ、もったいない負けで3タテを逃した。工藤監督は「また次のカードでしっかり戦えるようにしていきます」という言葉を残して、報道陣の輪から抜けていった。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)