首位快走でも…ド軍が「最下位に見える」 優勝争いへの“懸念”元GMが酷評

ドジャース・大谷翔平【写真:イワモトアキト】
ドジャース・大谷翔平【写真:イワモトアキト】

「ジ・アスレチック」が懸念点を分析

 決して安心はできない。ナ・リーグ西地区首位のドジャースだが、ポストシーズンに向けて不安要素が浮上している。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、8月27日(日本時間28日)に「プレーオフ進出を争っている各チームのシーズン終盤に向けた最大の懸念点」との見出しで記事を掲載。同メディアでアナリストを務める元GMのジム・ボウデン氏は、ドジャースの救援陣の脆弱さを指摘した。

 同氏は打線の強さに言及。大谷翔平投手、フレディ・フリーマン内野手、ムーキー・ベッツ内野手は「将来の殿堂入りが確実視される」とし、ウィル・スミス捕手やアンディ・パヘス外野手の安定した活躍も称賛した。「右翼の守備には懸念があるが、選手の配置転換で容易に修正できる」と総合力の高さに一定の評価を与えた。

「しかし投手陣はまた別の話だ」。ボウデン氏は「先発陣はようやく健康を取り戻しつつある」と前置きしつつも、ブレイク・スネルとタイラー・グラスノーの今季合計勝利数がわずか4勝である点を懸念。クレイトン・カーショーは「2番目に良い先発投手」とされたものの、ローテーション全体には不確定要素が残るとし、佐々木朗希については「肩の故障から復帰途上にある」と記していた。

 そして記事の中で最も強調されたのがブルペンの状態だった。タナー・スコットとカービー・イエーツの復帰があった一方で、アレックス・ベシアは右脇腹の張りで故障者リスト入り。怪我人が多い中、この記事の掲載時点でチームの救援防御率はメジャー20位、WHIPは22位、セーブ失敗は21回に達していた。これを踏まえ、ボウデン氏は「彼らのブルペンは、パドレス、フィリーズ、カブス、ブルワーズ、メッツといったナ・リーグのライバルと比較すると、最下位に見える」と酷評している。

「10月のドジャースにとっての”アキレス腱”があるとすれば、それはおそらくブルペンだろう」。リリーフ陣の不安定さがチーム全体の命運を左右する可能性があることを示唆した。ナ・リーグ西地区の首位をキープしているものの、安泰とは言えそうもない。

(Full-Count編集部)

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