U18壮行試合で沖縄が“異例の熱気” 前売り完売、外野席を急遽開放…日本一監督の本音

沖縄県高校選抜を指揮する沖縄尚学・比嘉公也監督【写真:加治屋友輝】
沖縄県高校選抜を指揮する沖縄尚学・比嘉公也監督【写真:加治屋友輝】

侍U-18と沖縄県高校選抜の壮行試合が行われる

「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」に出場する侍ジャパンU-18日本代表は2日、沖縄セルラースタジアム那覇で沖縄県高校選抜との壮行試合を行う。試合前の取材で沖縄選抜の比嘉公也監督(沖縄尚学)は、先発が予定されている末吉良丞投手(2年)との対決に向けた自信について「あまり無いですけど」と語り、教え子との勝負に本音を漏らした。

 注目が集まる一戦となる。沖縄尚学が夏の甲子園で初優勝を果たし、地元で壮行試合まで開催されるという事でチケットは完売。異例の「外野自由」の追加販売も決定する盛り上がりを見せている。さらに、沖縄尚学左右の2年生エース、末吉と新垣有絃投手が先発と発表され、さらに熱は高まっている。

 沖縄県高校選抜の比嘉監督が試合前に囲み取材に応じ、教え子の末吉について言及。「代表初登板になるので、今日の試合をきっかけに少しでもチームの力になるピッチングになれば」と期待を口にした。しかし、報道陣から攻略の自信について尋ねられると「あまり無いですけど」と話し始め、「日本代表のためにということを考えれば、フワッとした球は投げて欲しくないですが……、何とか浮いた球をセンター方向に打ってほしいなと思います」と期待とともに本音も漏らした。

 また、率いる沖縄県高校選抜について「全体が揃ったのは2回目くらい」と十分な練習ができていないことも明かした。「2回ほど練習はしましたが、受験などと重なり全員が揃った事は一度もないので」とやむを得ぬ事情を語った。それでも、全員が沖縄の高校という事もあり、選手同士、お互いを知るものも多いという。「練習試合でやっている分、顔見知りというか、既にチームだなという雰囲気はありますね」と手ごたえはあるようだ。

「野球って楽しいなと思ってもらえる試合にしたいですし、野球人口が少しでも増えるきっかけになるような試合になれば、すごく意義のあるゲームになると思います」。高まる熱を実感しながら、野球界の明るい未来を見据えていた。

(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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