広島が連敗脱出 菊池の決勝打に緒方監督「ウチはなんといってもキクマル」

積極性取り戻した決勝打に本人は「気持ちが出た」、指揮官は「よく打ってくれた」

 広島は21日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦に3-2で勝利し、連敗を3で止めた。両チームとも決め手を欠く展開の中、菊池が決勝打を放った。

 2-2の同点で迎えた7回、2死一、三塁のチャンスで菊池が初球を振り抜いた打球は、三遊間を抜ける決勝タイムリーとなった。この回まで2失点と好投していたジョンソンが、代打で交代した直後の勝ち越し打だった。

 ジョンソンに13勝目をプレゼントする形になった殊勲打に、菊池は「気持ちが出たんじゃないですか」と満足そうだった。

「最近は初球から見ていくパターンでやって、フォアボールも取れている」というスタイルを続けていたが、「前の打席で真っ直ぐをふたつ振っていけたので、タイムリーの打席も振り切れたと思う」と、本来の積極性を取り戻したことが結果につながった。

 緒方監督も「前半戦はボール球を振ることが多かったが、勝負所でしっかり打ってくれる存在になった」と絶賛。「ウチはなんといってもキクマルが目立っていかないといけないチームだから。よく打ってくれました」と笑顔を見せた。

 上位3チームとの差はなかなか縮まらず、苦しい状況は変わらないが、数字上では自力優勝の可能性もまだ残している。菊池は「僕らが落ち込んでいてはダメだとずっと思っていた。これからも大事な試合ばかりなので、やるしかない」と、あきらめない姿勢を強調した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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