佐々木朗希、突如乱調も「気にならないくらい良かった」 最速162キロ…復活に大きな手応え

3Aサクラメント戦に登板した佐々木朗希【写真:上野明洸】
3Aサクラメント戦に登板した佐々木朗希【写真:上野明洸】

マイナーで5度目のリハビリ登板

 ドジャースの佐々木朗希投手は9日(日本時間10日)、3Aオクラホマシティの一員として、ジャイアンツ傘下3Aサクラメント戦で5度目のリハビリ登板。4回2/3で90球で被安打3、8奪三振だった。初回から160キロを超える直球を連発。4回までは無失点投球を見せ、「いいフォームで投げられて、球速が出た。コントロールもよく行けたのかなと思います」とうなずいた。

 初回、2番ロドリゲスの初球で100.6マイル(約161.9キロ)をマーク。それまで4度のリハビリ登板では98.8マイル(約158キロ)が最速だったが、大きく上回った。3番・エルドリッジからこの日最初の空振り三振を奪うなど、初回は10球を投じ5球が160キロ以上だった。

 2回には四球とワイルドピッチで走者を二塁に進めたが、この日最速となる100.6マイル(約161.9キロ)をマークするなどアウト全てを三振で奪った。3回は先頭ビショップをスライダーで見逃し三振、バサベには二塁打を許したが、メックラーを98.3マイル(約158.2キロ)のフォーシームで見逃し三振に仕留めるなど得点は許さなかった。

 しかし5回には2四球と安打で無死満塁となると、一ゴロ、犠飛、二塁打で3失点。なおも死球を許し、ここで目安の90球に到達したため降板となった。佐々木は「ちょっとバテてしまった」としながらも、「僕の中ではそんなことが気にならないくらい良かった」と、4回までの登板に大きな手ごたえを感じたようだ。

 前回登板では96.9マイル(約155.9キロ)が最速。この1週間で下半身の使い方に新たな気付きがあったようで、今回は約5キロも向上。「楽しくストレートを投げられた」と振り返った。

 佐々木は8月14日(同15日)からリハビリ(rehab assignment)のためオクラホマに在籍。同制度の期間は最大30日間で、メジャーリーグに登録されてのマイナー登板はこれが最後で、今後は本隊に合流する見込み。「これからLAに戻って話すことになると思う。僕が決められることではないので、自分が貢献できるところで投げるだけ」と話した。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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