カーショーに待っていた“悪夢” 試合開始1分後…敵地放送局も苦笑い「空気を読まない」

カーショーが初回、ラモスに先頭打者弾
【MLB】ドジャース 6ー3 ジャイアンツ(日本時間20日・ロサンゼルス)
LAに響いた快音に米メディアも苦笑いするしかなかった。今季限りでの現役引退を表明しているドジャースのクレイトン・カーショー投手は19日(日本時間20日)、本拠地のジャイアンツ戦で先発登板。初回に先頭打者弾が飛び出し、球場に駆けつけたファンは静まり返った。
レギュラーシーズンの本拠地最終登板となったカーショーだったが、初回にまさかの結末が待っていた。先頭のラモスに3球目のスライダーを捉えられ18号先頭打者弾。2球で2ストライクにした直後、試合開始からたった1分後にラモスが残した快音に米メディアは騒然となった。
「オレンジカウンティ・レジスター」のドジャース番ビル・プランケット記者は「ラモスは空気を読まなかった。カウント0-2からカーショーの球をかっ飛ばす」と自身のX(旧ツイッター)で投稿すると、ジャイアンツの地元放送局「NBCスポーツ・ベイエリア」は「ラモスはカーショーのショーのためにここにいるわけじゃない」と苦笑いで一発を伝えた。
ドジャース一筋18年のカーショーは前日18日(同19日)に今季限りで現役引退することを発表。37歳左腕は2008年にメジャーデビューし、2011、2013、2014年とサイ・ヤング賞を3度受賞。2014年にはリーグMVPに選ばれたチームのレジェンド投手だ。
試合前時点で、今季は20試合に登板して10勝2敗、防御率3.53。前日18日の会見では「両チームにとって重要な試合で、勝たなければいけない。やるべき仕事がある。集中して投げることが一番の気持ちの整理になる」と意気込みを語っていた。