160キロ剛速球が顔面直撃の“事故” 恐怖シーンに投手も呆然…打者起き上がれぬ悲劇

スクーバルの直球がフライの顔面に直撃…球場騒然→沈黙
【MLB】ガーディアンズ ー タイガース(日本時間24日・クリーブランド)
衝撃すぎる光景に、場内は騒然とするしかなかった。23日(日本時間24日)にプログレッシブ・フィールドで行われたガーディアンズ-タイガース戦。1-2で迎えた6回、ガーディアンズの攻撃だった。無死一、三塁からデビッド・フライ内野手がバントの構えを見せたが、投球を避けきれず、顔面に直撃した。
フライは両手で顔を抑えながら、その場に転倒。あまりの痛みに、立ち上がることができなかった。99.1マイル(約159.5キロ)の速球を投球したタリク・スクーバル投手も思わず帽子を脱ぎ捨て、呆然とするしかなかった。
立ち上がれないフライに、スタジアムは沈黙が続いた。米放送局「FOXスポーツ」は「彼は自力で歩き、カートに乗って退場した」と説明するなど、数分間の治療を終えると、フライはベンチに下がった。
記録はファウルとなり、顔面直撃後には代打ジョージ・バレラ外野手が送られた。試合は1点差とあり「球場の雰囲気が最高潮に達していましたが、あっという間に静寂に包まれました」と、1球の怖さを思い知ったシーンとなってしまった。さらに「不幸なことにスクーバルは、目の前で目撃してしまいました。だから彼はすぐに帽子を外し、一目散にその場から立ち去ったのです」と、スクーバルの気持ちも考察していた。