最強軍団がよもやの大苦戦 ド軍監督が語った揺るがぬ自信「全員が覚悟を持っている」

地区優勝を決めたドジャースナイン【写真:荒川祐史】
地区優勝を決めたドジャースナイン【写真:荒川祐史】

「多くの逆境を経験したことで我々はむしろ強くなった」

【MLB】ドジャース 8ー0 Dバックス(日本時間26日・フェニックス)

 苦しんで苦しんで勝ち切った。開幕前、シーズン最多116勝の記録更新が期待されたドジャースは159試合目で4年連続の地区優勝。デーブ・ロバーツ監督は感慨深げに振り返った。

「多くの逆境を経験したことで、我々はむしろ強くなった。今はシーズンを通して最高の野球をしていると思う。安堵という言葉は適切ではない。これは期待していたことだから。少し遅れたかもしれないが、最終的に成し遂げたのだから」

 まさかの展開だった。13年連続のポストシーズン進出するチームを支えてきた救援陣が絶不調。救援防御率4.32はリーグ10位(メジャー20位)。守護神スコットは10度のセーブ失敗、右腕トライネンは9月だけで5敗を喫するなど散々だった。だが、ポストシーズンではレジェンド・カーショーやシーハン、佐々木朗希もブルペンに回る。

「全員が完全に覚悟を持っている。毎日あらゆる瞬間、全ての投球において、それが求められている。先発陣にはこれ以上ないほど自信を持っているし、ここ数日のブルペンの働きにも手応えを感じている。どのチームと比べても戦えると思っている」

 シャンパンファイト前のスピーチでは「6週間、今は5週間、家族のことを除いて、我々の人生で最も重要な時期になる。これまで何をしてきたかは関係ない。ただお互いのためにプレーし、信じ合い、チャンピオンを目指そう」と呼びかけたという。ワイルドカードシリーズは30日(同10月1日)から始まる。

「(地区優勝を逃すことは)全く疑いは一切なかった。クラブハウスの誰も疑っていなかった。あとはただ、やるべきことをやる。それだけだった。(ポストシーズンは)正直、相手が誰であれ気にしてない。我々は準備できている。10月を通して戦うつもりだし、そういうチームなんだ」

 百戦錬磨の指揮官が今世紀初のワールドシリーズ連覇へ先導していく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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