田中将大に届いた酷評「若々しさが足りない」 日米200勝の裏で…18歳のホロ苦い記憶

日米通算200勝を達成した巨人・田中将大【写真:加治屋友輝】
日米通算200勝を達成した巨人・田中将大【写真:加治屋友輝】

今季3勝目、史上4人目の日米通算200勝を達成

■巨人 4ー2 中日(30日・東京ドーム)

 巨人の田中将大投手は今季3勝目を挙げ、史上4人目の日米通算200勝を達成した。プロ19年目での大台到達。特に心に残る試合として挙げたのが、2回途中6失点KOとなったプロデビュー戦だ。

 2007年3月29日のソフトバンク戦(当時ヤフードーム)で初登板初先発。初回に1点を失うと、3-1で逆転した2回に捕まって大量5失点。1回2/3で3三振を奪ったものの、6安打6失点と悔しいデビュー戦となった。

「負け投手にはなっていないですけど、プロ初登板で滅多打ちをくらって。チームが追いついて黒星はつかなかったんですけど、その登板は大きかったです」

「簡単に打たれました。盗塁もめちゃくちゃされたし。盗塁をされないようにセットポジションの改善だったり。その時は抑えようと、キレイに抑えようとしていて若々しさが足りないと言われたりしたので。その試合はとにかく打たれたなという感じでしたね」

 だからこそ思い入れのある勝ち星には「プロ初勝利」を挙げる。プロ4戦目となった4月18日のソフトバンク戦(フルキャストスタジアム宮城)で9回9安打2失点。140球で13三振を奪い、初勝利を初完投で飾った。

「初登板があって初勝利をホークスから勝てたのはすごく嬉しかったですね。その登板までも勝てなかったですけど、少しずつ手応えを感じることができていた。積み重ねですね」

 2013年に24連勝などNPB通算122勝。MLBではヤンキースで2014年から6年連続2桁勝利を挙げ、通算78勝を挙げた。18年前のホロ苦いデビューが忘れられない投球となっている。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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