速さを武器にする基礎作り “盗塁王”が子どもたちに教える簡単トレーニング法

ソフトバンクで活躍した本多雄一氏【写真:編集部】
ソフトバンクで活躍した本多雄一氏【写真:編集部】

本多雄一氏が教える壁を使った走力強化法

 野球がうまくなりたい子どもたちに多くの選択肢を――。Full-Countでは、野球に関する練習ドリル・育成方法を紹介する動画サービス「TURNING POINT」と連動し、“明日から取り組める”練習メニューや思考法を紹介する。元プロ野球選手や強豪チームの監督らの経験が詰まった一流のメソッドが、子どもの可能性を無限大に広げる。

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 足の速さを武器に試合を支配するには、何が必要なのか。ソフトバンクで2010、2011年と2年連続盗塁王を獲得した本多雄一氏が伝授するのは、壁を使った練習法。形式ばった器具も不要。倒れ込む動作を活用した実践的な動きは、本多氏が地道に続けたトレーニングだ。

 この練習法はフォームが重要になる。前傾姿勢で壁に手を付けた状態から、かかとを浮かせ、つま先で立つことが基本姿勢。この際に、上半身は猫背でも反り腰でもないフラットな状態を保つことがポイントだ。そこから足を太ももとお腹を接近させるほど強く、左右交互に上げていく。本多氏は「腹筋を使って必ず上体はまっすぐに」と、体の軸を意識することが重要だと力説する。

 このトレーニングにより、腹筋や太もも、お尻の下部、ふくらはぎ、足首といった細部の筋肉が鍛えられる。結果、走る際の足の動きがスムーズになり、スピードアップに直結する。本多氏は10回3セットを毎日続けることを勧め、一見地味な動きに見える練習だが「結構きついですよ」と笑う。

 短時間で行えるこの練習法は、野球に限らずあらゆるスポーツの基盤を強化するうえで有効だ。壁を使うシンプルな方法ながら、動作一つひとつに意識を向けることで得るものは大きい。子どもたちを指導する保護者や指導者にとっても、取り入れやすい内容になっている。

(Full-Count編集部)

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