敵将が悔やんだテオへの“1球”　大谷三振→ベッツ凡飛も…「投球をミスして」

テオは初回に緩慢守備も…7回に逆転段

【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ（日本時間5日・フィラデルフィア）

　ドジャースは4日（日本時間5日）、フィリーズとの地区シリーズ第1戦に5-3で逆転勝利を飾った。劣勢の展開を跳ね返したのは7回、テオスカー・ヘルナンデス外野手のバットだった。ロブ・トムソン監督は試合後、“1球”を悔やむしかなかった。

　先発の大谷翔平投手は2回、四球と安打でピンチを作るとリアルミュートに100.2マイル（約161.3キロ）を右中間に運ばれた。しかしこの時、右翼手のT・ヘルナンデスは打球を全力で追わずに三塁打を許し、その後の犠飛に繋がる緩慢プレーが批判されていた。打席では3打席目まで空振り三振に倒れていた。

　しかし一振りで帳消しにする。ドジャースは7回に安打と死球で好機を作り、ここで左腕のストラムが登板。大谷を三振に仕留め、続くベッツも内野フライに打ち取った。万事休すかと思われたが、テオがカウント1-0から高めのフォーシームを強振。右中間へ逆転3ランを叩き込んだ。

　この一発が決勝打になり、第1戦はドジャースがものにした。試合後に取材に応じたトムソン監督はストラムの登板を振り返り、「実際、彼はオオタニを三振に取り、（ベッツを）ポップフライに打ち取った。ただ、投球をミスして、真ん中よりに残してしまい、ヘルナンデスにスイングされた」とテオへの甘く入った1球に肩を落とした。会見を後にしたトムソン監督は、どこか元気がなかった。

（Full-Count編集部）