怪我を恐れず23m激走→敵軍ベンチでダイブ 名門救った“神守備”に実況絶叫「空中飛行!」

ヤンキースのマクマーンが8回に好守を披露
【MLB】ヤンキース 4ー0 Rソックス(日本時間3日・ニューヨーク)
負けたら終戦の緊迫した試合で飛び出した“神キャッチ”が注目を集めた。ヤンキースのライアン・マクマーン内野手は2日(日本時間3日)、本拠地で行われたレッドソックスとのワイルドカードシリーズ第3戦に出場し、ファウルフライを敵軍ベンチに転落しながら捕球。実況席も思わず大興奮のスーパーキャッチだった。
ヤンキースが4点リードして迎えた8回1死、レッドソックスのジャレン・デュラン外野手が放った打球は三塁ファウルゾーンへ。三塁手のマクマーンは打球を猛ダッシュで追いかけると、捕球と同時に、敵軍ベンチに一回転して転落。球場は騒然となり、間近で見ていたレッドソックスの選手も心配そうに近づいたが、マクマーンはボールを離しておらず塁審がアウトをコールした。
グラウンドに戻ったマクマーンが、チームメートに向けてサムアップポーズを見せると球場は大歓声に包まれた。米スポーツ局「ESPN」で実況を務めるカール・ラベッチ氏は「デュランがポップフライを打ち上げた! (マクマーンが)追いかける! ひっくり返りながらレッドソックスベンチでキャッチだ! マクマーン! 何というキャッチだ!」とアウトの瞬間を興奮気味に伝えた。
続けてラベッチ氏が「シュリトラーが彼の元に駆けつけて祝福している! マクマーンが空中飛行!」とコメントすると、解説は「守備力の高い選手として知られていますが、それはゴロに限った話ではありません。彼らはこの試合の重要性を理解しています」とマクマーンの守備を称えた。
興奮冷めやらないラベッチ氏は「インクレディブルな試合で、アメージングなプレーが飛び出しました。(マクマーンは)75フィート(約22.9メートル)走ってキャッチしました!」と伝え、負けられない試合で飛び出した執念のプレーに放送席も盛り上がりを見せた。
ヤンキースは9回も無失点に抑え、レッドソックスに4-0で完封勝利。2勝1敗と勝ち越し、ア・リーグの地区シリーズ進出を決めた。