ド軍ブルペンは「打ち込まれる」 殿堂右腕の予想的中…“守護神”佐々木朗希を期待するワケ

昨年から中継ぎ陣の課題を予見 スモルツ氏がロバーツ采配に理解
先発と抑えの両方で活躍した米野球殿堂入り右腕が実力を認めた。MLB通算213勝、154セーブのジョン・スモルツ氏が、ベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組「Flippin’ Bats with Ben Verlander」に出演。リリーフとして復活を果たしたドジャースの佐々木朗希投手を評価した。
佐々木は1日(日本時間2日)、本拠地で行われたレッズとのワイルドカードシリーズ第2戦に登板。4点リードの9回を3者凡退、2奪三振、最速101.4マイル(約163.1キロ)を計測するなど見事な投球を見せた。さらに4日(同5日)の敵地・フィリーズとの地区シリーズ第2戦では2点差の9回に登板し1回無失点。メジャー初セーブを挙げた。
負傷離脱前の不安定な姿とは一変して堂々たる姿。司会のバーランダー氏は「この子にとってなんという好転でしょう」と語った。スモルツ氏も「正直言って、(シーズン序盤は)まだ準備が出来ていませんでした。怪我も彼にとって助けになるものではなかったです」と前置き。その上で「この役割だと速球のことを気にしながら考えなくていいのです。本領を発揮することができます」と中継ぎでの適性に太鼓判を押した。
さらに「長期的に(中継ぎを)やるとは思わないですが、かなりの好転ですね」と現状の起用を高く評価し、「(実際に先発の時と比べて)全然違いますね」と続けた。レギュラーシーズン終盤にブルペン陣の不調が目立ったドジャースにとって、佐々木の存在は救世主となる可能性を指摘した。
スモルツ氏は「私は昨年のワールドシリーズ終了後、『この中継ぎ陣は打ち込まれる』と言いました。(実際に)今シーズンは(予言が)現実になりました」と自身の予言に触れた。「デーブ・ロバーツはこういうことに直面しています。私たちが想像する以上に、彼はマッチアップを考えて(投手を)起用しないといけないのです」と指揮官の采配の難しさにも言及。バーランダー氏も「仰る通りです」と同調した。
(Full-Count編集部)