佐々木朗希に“フラれた”フィリーズ 屈辱から10か月…POで粉砕、地元メディア恨み節

フィリーズ戦に登板したドジャース・佐々木朗希【写真:ロイター】
フィリーズ戦に登板したドジャース・佐々木朗希【写真:ロイター】

佐々木は20球団による争奪戦でドジャース入り

【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ(日本時間5日・フィラデルフィア)

 ドジャース・佐々木朗希投手は4日(日本時間5日)、敵地・フィリーズとの地区シリーズ第1戦で2点リードの9回から登板。1回無失点で日米通じてプロ初セーブを挙げた。敵地を沈黙させた快投の裏で、フィリーズメディアは昨オフの“屈辱”を思い出したようだ。

 佐々木は9回、自身初めてのセーブシチュエーションでの登板になった。リアルミュートへの初球はこの日最速の101マイル(約162.5キロ)。最後はスプリットで見逃し三振を奪い、ベンチの大谷もガッツポーズを見せた。続くケプラーに二塁打を浴びたが、カステヤノスを二ゴロに打ち取り、最後はストットを三邪飛に抑えて無失点。マウンド上で佐々木が珍しく雄叫びを上げた。

 LAメディアも絶賛した“守護神”の快投の一方で、フィラデルフィア地元スポーツメディア「On Pattison」で編集責任者を務めるティム・ケリー氏は昨オフのストーブリーグを思い出したようだ。自身のX(旧ツイッター)を更新し、「フィリーズが彼に関心を示していたにもかかわらず、オフシーズンに彼らとの面談を行わないことを選択したロウキ・ササキが、ナ・リーグ地区シリーズ第1戦で試合を締めくくるためにマウンドに上がった」と綴った。

 佐々木は昨オフにロッテからポスティングシステムを経てメジャーに移籍した。20球団による大争奪戦が展開され、フィリーズも獲得戦線に名乗りを上げたが、デーブ・ドンブロウスキー球団社長によると「私たちは現時点で招待されていない。プレゼンを是非行いたいので、書類は送ったが、交渉のテーブルに招待されていない」と話し、面談する機会もなかったという。思いが届かなかった相手に、日米通じて初のセーブを献上し、悔しさを滲ませるしかなかった。

(Full-Count編集部)

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