逆転3ランも燻るテオへの批判 大谷の足を引っ張った緩慢守備…指揮官は“擁護”

フィリーズ戦で逆転3ランを放ったテオスカー・ヘルナンデス【写真:ロイター】
フィリーズ戦で逆転3ランを放ったテオスカー・ヘルナンデス【写真:ロイター】

テオの緩慢守備で三塁打→犠飛で3点目を奪われた

【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ(日本時間5日・フィラデルフィア)

 ドジャースは4日(日本時間5日)、フィリーズとの地区シリーズ第1戦に5-3で逆転勝利を飾った。先発の大谷翔平投手が6回3失点9奪三振の力投で白星を手にしたが、劣勢の試合序盤はテオスカー・ヘルナンデス外野手の守備に批判が殺到した。試合後、デーブ・ロバーツ監督はテオを“擁護”した。

 問題の場面は2回だった。大谷が四球、安打でピンチを招き、リアルミュートに右中間を破られる長打を浴びた。この時、右翼手のT・ヘルナンデスは打球処理を中堅手のパヘスに任せるつもりだったのか、途中からスピードを緩め、追うのを止めた。その間に2者が生還し、俊足のリアルミュートは三塁に到達。その後に犠飛を許し、大谷は3点目を失った。

 序盤にドジャースにのしかかった重い3失点。ファンからも「酷すぎる」「なんで諦めたの?」と批判されれば、LAメディアも苦言を呈していた。それでも、7回にT・ヘルナンデスは起死回生の逆転3ランを叩き込んだ。チームに勝利をもたらしたとはいえ、試合後も件の守備が取り上げられる場面があった。

 報道陣からT・ヘルナンデスが最善を尽くした上での守備はなかったのでは、と問われた指揮官は「もう一度(映像を)見なければなりません」としつつも「彼が努力していなかったわけではないと主張するよ」と続けた。「リアルミュートに三塁打を許したくないボールだった。確かに右翼の浅いところだから」とも述べたが、その後は安定した守備を見せたことを指摘した。

「3つの三振と重要な打撃(本塁打)で、それ(2回の守備)を彼の心から消し去るというのは、私たちにとって非常に大きなことだった」と安堵していた。

(Full-Count編集部)

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