テオの逆転弾を生んだ二走パヘス「不正行為でもない」 米識者が指摘「すべて見せていた」

フィリーズ戦で本塁打を放ったドジャースのテオスカー・ヘルナンデス【写真:ロイター】
フィリーズ戦で本塁打を放ったドジャースのテオスカー・ヘルナンデス【写真:ロイター】

7回にパヘスが安打で出塁→二塁上からストラムのグラブを…

【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ(日本時間5日・フィラデルフィア)

 ドジャースは4日(日本時間5日)、敵地でフィリーズとの地区シリーズ1回戦に5-3で先勝した。7回にテオスカー・ヘルナンデス外野手が起死回生の逆転3ランを叩き込み、これが決勝点となった。一方でドジャース側が“癖”を完璧に見抜いていたとの指摘も。「これは不正行為でもないし、倫理的に問題があるわけでもない」と米ファンも注目している。

 先発の大谷翔平投手が6回3失点9奪三振の粘りの投球を見せると、7回だった。安打と死球で塁を埋め、大谷の第4打席でフィリーズは左腕マット・ストラムをマウンドに送った。見逃し三振に仕留め、続くムーキー・ベッツ内野手も内野フライとして2アウト。ここで3三振のT・ヘルナンデスを迎えた。

 カウント1-0からの2球目を振り抜き、右翼席へ叩き込む逆転3ランにテオは絶叫。一方で敵地は静まり返った。米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリストのベン・バーランダー氏は自身のX(旧ツイッター)を更新し、「マット・ストラムは、二塁走者に見せられるものをすべて見せていた。ボール。握り。全部だ」として中継画面を添えた。

 二塁走者のパヘスはリードを取りながら、右手を横に突き出している。確かにパヘスの位置からストラムのグラブの中身は丸わかりのようにも見え、バーランダー氏は「パヘスが、それをテオ(テオスカー・ヘルナンデス)に伝えたようだ。ドカン。その後は語るまでもない」とし、サイン伝達が逆転弾を呼び込んだのではと推察した。

 T・ヘルナンデスは先のレッズとのワイルドカードシリーズ第2戦で2本塁打の活躍を見せた際、相手の癖を“盗んで”いたとの指摘も上がった。もっとも、電子機器を用いないサイン盗みは全く問題ない事案。「レッズの投手たちの時と同じだね」「100%合法だ!」「これは不正行為でもないし、倫理的に問題があるわけでもない。100%ストラムの責任だ。パヘスがサインを出してるのを見ていながら、あのバカはそれでも投げちゃったんだよ(笑)」「大きなミスだよ……とんでもなくでかいミスだ」「野球の一部だよ。まったく問題ない」と、不用意なフィリーズバッテリーを指摘する声が寄せられた。

【実際の様子】テオ3ラン直前…“謎の動き”を見せたパヘスに注目

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY