ド軍監督、佐々木朗希の“守護神”起用を明言「第一に来る選択肢」 連投期待も「現実的ではない」

佐々木は地区シリーズで2戦連続セーブ
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が7日(日本時間8日)、ドジャースタジアムで行われる地区シリーズ第3戦の前日会見に出席した。進境著しい佐々木朗希投手について言及。「間違いなく第一に来る選択肢だ」とし、セーブ機会で今後も登板させることを明言した。
佐々木は地区シリーズ第1戦で日米通じて初セーブを挙げた。前日の第2戦はブレイク・トライネン投手が1死も取れずに2失点KOされ、2死一、三塁の場面で緊急登板。首位打者のトレイ・ターナー内野手を2球で抑えて勝利をもたらした。米メディアによれば、キャリアで最初の2つのセーブをポストシーズンで挙げるのは佐々木が初の快挙だった。
ロバーツ監督は今後も佐々木をセーブ機会で起用するかと問われ、「今、彼は間違いなく第一に来る選択肢」と力強く語った。一方で「調整もあるし、勝たなければいけない試合がまだあるため、彼がすべての試合で試合を締めていくわけではない。それは実行可能なことではない。だから、他の選手も起用する必要がある」と、ワールドシリーズまで見据えた投手運用を考慮した時に毎試合登板するわけではないとも話した。
それでも「しかしながら、その質問に対して答えるとするなら、彼は間違いなく試合を締めくくっていくだろう」と、佐々木への信頼感を口にした。
佐々木は5月に右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト入り。8月にマイナーで実戦復帰し、9月24日(同25日)のメジャー合流後はリリーフとして登板している。レギュラーシーズンで2登板、ポストシーズンで3登板して失点はゼロ。ロバーツ監督は登板の負担について、「バランスを取る必要がある。今までに彼が経験していないことだし、あと数週間試合をしていくことを期待しているわけだから、そういうことを考えないといけない」と、“長期的視点”で起用する意向のようだ。
ブルペン事情に伴い、佐々木を含めて本来先発のタイラー・グラスノー、エメ・シーハンが救援に回っている。勝利のためには連投も必要になってくるが、指揮官は「全員にとって未知の領域。ある種の一貫性を高めようとすることから、連投などの次の段階にもっていこうとするバランスが必要だ。それに、(連投させることで)球の状態が保てるという保証はない」と慎重な姿勢。「もし可能なら、ロウキには是非とも毎日投げてもらいたいが、それはとにかく現実的ではない。改めて言うが、我々はたくさん話をしている。それから私が決断していく」と話した。
(Full-Count編集部)