ベッツが感謝してもしきれないド軍同僚 身近にいたお手本、苦難の1年で不可欠だった支え

試合前日の会見に出席したドジャースのムーキー・ベッツ【写真:真柴健】
試合前日の会見に出席したドジャースのムーキー・ベッツ【写真:真柴健】

9回無死二塁の場面で「ブルドッグ」に成功

 ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が7日(日本時間8日)、ドジャースタジアムで行われる地区シリーズ第3戦の前日会見に出席した。口にしたのは、同僚でもあり仲良しのミゲル・ロハス内野手への感謝の思いだった。

 ベッツは今季開幕前にノロウイルスに感染し、一時は体重が10キロも減少。チーム合流後も本調子とはほど遠い打撃だった。しかし、9月には6本塁打、OPS.899と復調傾向で、自身8度目のシーズン20本塁打もクリアした。何より今季は遊撃守備での飛躍が素晴らしかった。

 右翼手で6度のゴールドグラブを誇る名手は昨年から遊撃手に本格転向。守備での貢献度を測る「DRS」は遊撃手全体トップの+17をマークした。前日の地区シリーズ第2戦では9回無死二塁の場面で「ブルドッグ」に成功。一塁手と三塁手が前へチャージをかけ、遊撃手が三塁ベースカバーに入るギャンブル性の高いバントシフトを成功させ、フィリーズに行きかけていた流れを止めた。試合後、ベッツは好守成立の背景にロハスの名前を挙げたが、この日も36歳“闘将”への思いを口にした。

「年間を通してそこ(遊撃)でプレーしているけど、ミギー(ロハス)は野球に関してとても知識があって。特に遊撃のポジションでね。コーチがいるのと違う部分としては、そういうチームメートがいれば、試合中でも投球間でも、フィールドで質問することができる。(質問すれば)いつも答えを持っていて、常に全力を尽くしている。ミゲル・ロハスがいてくれれば、それよりいいものは僕には望めないよ」

 球団は昨オフにロハスのオプションを行使し、チーム残留を決めた。ドジャースにとってもベッツにとっても、ロハスはあまりにも大きな存在だったようだ。「僕のメンタル面での成功において、間違いなく彼はとても貢献してくれた人なんだ」とベッツは強調した。

(Full-Count編集部)

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