佐々木朗希がこぼした涙…6か月後に覆した批判 紆余曲折の1年、掴んだ“救世主”の地位

3月30日にKO→涙目…初勝利は7先発目の5月4日
批判を経て、今ではチームの救世主になっている。ドジャース・佐々木朗希投手は地区シリーズで2試合連続セーブをマーク。登板のたびに信頼感を高めている“守護神”だが、デビュー当初はなかなか結果を残せずベンチで涙ぐむ場面もあった。米記者は驚異的な“V字回復”に驚きを隠せない。
佐々木は6日(日本時間7日)の地区シリーズ第2戦、9回2死一、三塁の場面から緊急登板。首位打者のトレイ・ターナー内野手を2球で封じ、1点リードを守り切った。試合後、地元放送局「NBCスポーツ・ロサンゼルス」でレポーターを務めるマイケル・J・デュアルテ氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。2枚の写真を並べた。
1枚は3月29日(同30日)のタイガース戦のもの。1回2/3を3安打4四球2失点でKOされ、佐々木がベンチで涙ぐんだ場面を切り取ったシーンだ。そしてもう1枚は、地区シリーズ第2戦で最後のアウトを奪い、ウィル・スミス捕手と勝利のハイタッチを交わした場面。佐々木の表情は自信にみなぎっているうように見える。
デュアルテ氏は「ここから、ここまで。ロウキ・ササキの復活(名誉挽回)ツアーが2025年のMLBプレーオフで進行中だ」と綴り、ルーキーの波乱万丈の1年に注目した。「自分は初日から彼を信じてた」「嬉しい! このまま前に進み続けて」「彼のことを軟弱とか言ってた連中は今どこにいるんだ?」「本当に心から彼の成長を誇りに思う」「彼があの涙を見せた瞬間、必ず猛烈な復活を遂げるとわかっていたよ」などと米ファンも称賛の声を寄せた。
件の佐々木が涙を見せたシーンは米球界でも様々な反応があった。それでも、先発での挫折、故障、ノースロー調整、球速低下などの難局を乗り越え、シーズン終盤にドジャースの救世主として躍動。そのすべてを、糧にして日々を過ごしている。