小声の“大谷ライバル”…爆速帰宅のハーパー 失った1400億円の輝き、沈黙のクラブハウス

フィリーズのカイル・シュワーバー【写真:ロイター】
フィリーズのカイル・シュワーバー【写真:ロイター】

ナイチンゲール記者が伝えたフィリーズのロッカー

 後がないクラブハウスには沈黙が漂った。フィリーズは6日(日本時間7日)、本拠地ドジャースとの地区シリーズ第2戦に敗れ、王手をかけられた。屈辱の敗戦直後、本拠地フィラデルフィアのロッカーの様子を米全国紙「USAトゥディ」のボブ・ナイチンゲール記者が伝えた。「なく全ての荷物をまとめて、早々にシーズンを終え、長い冬を迎えることになるだろう」とコメントした。

 最強打線が影を潜めた。2試合でブライス・ハーパー内野手、首位打者のトレイ・ターナー内野手はわずかに1安打。大谷翔平投手との本塁打王争いを制したカイル・シュワーバー外野手に関しては未だ無安打だ。他にもJT・リアルミュート捕手、ニック・カステヤノス外野手ら強力打線がいるが、好調を維持している選手はいない。

 ナイチンゲール記者は「フィリーズのスーパースターたちがまたも影を潜める。MLBプレーオフで終わりが近いのか?」と題した記事を公開。2連敗後のクラブハウスの様子を丁寧に描写した。ハーパーは生まれたばかりの子どもがいるため、爆速で帰宅。シュワーバーとカステヤノスは「寄り添い、小声でひそひそと話し合っていた」と綴った。

 チームは2連敗で崖っぷち。主力5人の契約総額は9億2700万ドル(約1400億円)にのぼるが、2試合で本塁打はなし、13三振。「フィリーズは失敗に関して、ありとあらゆる理由や言い訳を考え出すことができるが、ターナー、シュワーバー、そしてハーパーが打たなければ、フィリーズは勝てないということだ」と厳しい口調。「フィリーズのスター選手たちは何かが噛み合っていない。そして3年連続で、10月の最悪のタイミングで打撃不振に陥っている」とコメントしていた。

(Full-Count編集部)

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