ド軍に連敗…自軍へのブーイングは「敵になる」 フィリーズ主砲がファンに呈した“苦言”

フィリーズのニック・カステヤノス【写真:ロイター】
フィリーズのニック・カステヤノス【写真:ロイター】

第2戦で9回に2点二塁打のカステヤノスが地元メディアに語った

 フィリーズのニック・カステヤノス外野手は6日(日本時間7日)、ドジャースとのナ・リーグ地区シリーズ第2戦に敗れた後、本拠地シチズンズバンクパークの環境について苦言を呈した。ホームの利を生かしきれず連敗した試合後、自らの走塁死や球場の雰囲気について率直に語った。

 米地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」は「ニック・カステヤノスがレッド・オクトーバーは諸刃の剣だと語る」との見出しで、7日(同8日)に記事を掲載。記者のデビッド・マーフィー氏が、「英雄のときも戦犯のときも、カステヤノスはいつも質問に答える」として発言内容を伝えた。

 第2戦では、カステヤノスは9回に自ら2点二塁打を放った。しかし、次打者の犠打失敗で、三塁での走塁死が響き、フィリーズはホームで2連敗を喫した。記事は「カステヤノスの狂おしいほどの二面性が第2戦で彼を主役に押し上げた」と伝えた。

 試合後、カステヤノスは本拠地の独特な雰囲気について問われ、「この球場(のエネルギー)は、両チームの側で“生きている”と思うんだ。そうだろ?」とうなずいた。「試合の流れが良いときは追い風になるけど、流れが悪いときは向かい風になる。この環境は俺たちの味方にもなり得るし、敵にもなりうるんだ」とコメントした。

 メジャー30球団でもトップクラスの熱狂ぶりを誇るフィリーズの本拠地。自軍には大歓声、相手には容赦ないブーイングを浴びせる。第2戦では劣勢の展開に、フィリーズの選手にブーイングが発生する場面もあった。

「すべてがうまくいってチームが波に乗っているときは、相手チームにとってはここでプレーするのは本当に嫌なものだろう。なぜなら、この雰囲気は最高だからね。でも、逆境にぶつかって流れが変わると、俺たちは何か悪いことをして責められたくないという気持ちから、プレーが硬くなってしまう」

 通算250本塁打を誇る経験豊富な33歳でさえ、シチズンズバンクパークの雰囲気は時として自らへの“脅威”にもなるという。負ければ終戦のフィリーズは、敵地で2連勝すれば、第5戦を再びホームで戦うことができる。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY